研究課題/領域番号 |
23593182
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研究機関 | 沖縄県立看護大学 |
研究代表者 |
赤嶺 伊都子 沖縄県立看護大学, その他の研究科, 講師 (60316221)
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研究分担者 |
宇座 美代子 琉球大学, 医学部, 教授 (00253956)
新城 正紀 沖縄県立看護大学, その他の研究科, 教授 (50244314)
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キーワード | 臨床中堅看護師 / 能力開発 / 看護継続教育プログラム / 問題解決能力 / 人材育成 |
研究概要 |
平成25年度は、新たにB病院において、赤嶺らが開発した臨床中堅看護師能力開発プログラムを導入、実施した。本プログラム対象者の臨床中堅看護師の選定は各病棟師長による推薦により行われた。同意が得られた12人が対象者として参加した。本プログラムは集合研修(1日)を行い、それ以降、対象者は臨床中堅看護師として各部署における課題を取り上げ、その課題解決を図るための取り組みを行った。プログラム実施後に対象者にプログラム評価のためのアンケート調査を実施した。 本プログラムの参加者は、自分のキャリア開発に役立ったと全員が回答していた。また、本プログラムの満足度については、「満足」と回答した者は58.3%、「まあ満足」と回答した者は41.7%であった。その理由として「問題提示から、計画、評価、報告会までを行い、達成感を感じた」「自信になった。自分から学びたいと感じ、発見にもつながった」などをあげていた。参加者は本プログラムを高く評価し、83.3%の者が最終的に課題を解決できたと認識していた。臨床中堅看護師の課題解決に向けた取り組みを通して、課題解決方法を習得し、さらに自身のキャリア開発やモチベーションにも繋がっていることが示唆された。 今回のB病院の取り組みの結果から、既に本プログラムを導入・実施したA病院と同様の結果が得られたことから普遍化が可能であり、有効性および利用・活用の可能は高いことが示唆された。 米国内で毎年開催されているNursing Symposium に参加した。このSymposiumは、患者への直接的なケアの立場から包括的で今日的話題を提供しており、教育的なセッションでは動機付けや刺激的な発表および討論があり、看護継続教育および看護能力開発についての多くの示唆を得ることができた。
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