研究課題/領域番号 |
23593187
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
永野 光子 順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (90320712)
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研究分担者 |
舟島 なをみ 千葉大学, 大学院看護学研究科, 教授 (00229098)
亀岡 智美 独立行政法人国立国際医療研究センター, 国立看護大学校, 教授 (50323415)
吉富 美佐江 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 准教授 (30456462)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2016-03-31
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キーワード | 看護師 / 倫理的行動 / 自己評価 / 自己点検・評価システム |
研究概要 |
本研究の目的は、病院に就業する看護師が、自律的に倫理的行動の改善・調整をはかることを可能にする「臨床看護師のための倫理的行動自己点検・評価システム」を開発し、その普及に向けシステムの有効性を検証することである。この目的達成に向け、平成23年度は、病院に就業する看護師が日々の職業活動において実践している倫理的行動の全貌を質的帰納的に明らかにするためのデータ収集を行う計画であった。データ収集は、研究者自身が承諾の得られた病院や看護継続教育機関に出向き、看護師に直接質問紙を配布し研究協力を依頼する方法により行っている。それは次の理由による。本研究は、看護師が日常的に行った、あるいは行っている倫理的行動の解明を目的としている。看護師の行動が倫理的な行動であったとしても、看護師自身が「善である」と知覚していない限り倫理的行動に関するデータとして提供されない可能性がある。そのため、看護師が日常的に行っている倫理的行動を思い起こしてもらうために、具体的な臨床場面を例に取り、対面して協力を依頼する方法を採用した。測定用具には、看護師の倫理的行動に関する質問紙と看護師特性調査紙を用いる。質問紙の回収は、返信用封筒を用いた個別投函とし、質問紙の返送をもって看護師個々の研究参加への同意を得られたものとする。 平成23年度は、12病院および個人の合計501名の看護師に対面により質問紙を配布し協力を依頼した。返送された質問紙は86部であり、回収率は17.2%であった。このうち、看護師の倫理的行動に関する質問に回答があった78部を有効回答とし、その記述内容は研究目的に合致していることを確認した。目標数は300データであり、平成24年度も引き続きデータ収集を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成23年度はデータ収集を行う計画を立案し、実施したが、501部を配布した結果、回収数が86部、回収率は17.2%であった。回収率が当初の予想よりもかなり低く、目標数の300データに到達していないため、(3)とした。配布数がまだ少ないこと、また、看護師が日々実践している自己の倫理的行動を具体的に想起し記述することが困難なために、回収率が低くなっていることが推測される。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度は、平成23年度に引き続き、目標数300をめざしデータ収集を行う。データ収集に引き続き、Berelson,B.の方法論を参考にした看護教育学における内容分析を用い、看護師の倫理的行動を質的帰納的に解明する。また、質的研究者3名によるカテゴリの一致率の算出を行い、カテゴリの信頼性を確認する。選択回答式質問への回答は、統計ソフトSPSS18.0Jを用い、記述統計値を算出する。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度もデータ収集を継続して行う必要があるため、旅費が必要である。また、質的分析に必要な文房具、共同研究者とデータ分析を行うための旅費、会議費、及び、記述統計値の算出に用いるSPSSバージョンアップ代が必要である。
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