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2011 年度 実施状況報告書

患者動作に基づく新たな看護技術教育システムの基盤構築

研究課題

研究課題/領域番号 23593194
研究機関東京有明医療大学

研究代表者

中村 充浩  東京有明医療大学, 看護学部, 助教 (60553899)

研究分担者 金井パック 雅子  東京有明医療大学, 看護学部, 教授 (50204532)
前田 樹海  東京有明医療大学, 看護学部, 教授 (80291574)
太田 順  東京大学, 人工物工学研究センター, 教授 (50233127)
桑原 教彰  京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 准教授 (60395168)
相田 京子  東京有明医療大学, 看護学部, 助教 (80582676)
北島 泰子  東京有明医療大学, 看護学部, 助教 (30434434)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード基礎看護技術 / 自己学習システム / キネクト / 自己学習 / キネクトセンサ / kinect / 看護
研究概要

加速度センサを用いて、模擬病室(個室)での日常生活動作の動作判別に適するセンサ数及びセンサ位置の特定を行った。本研究の求める「模範動作」は、看護師が介助者を介助する動作であって、全ての動作を看護師が肩代わりするものは除かれる。この条件と既存の文献等を参考にし、車椅子移乗動作を対象にデータ収集及び分析を行った。実験により車椅子移乗動作とそれ以外の動作を動作判別するのに最適なセンサ数及びセンサ位置は明らかになったが、ビデオ録画された車椅子移乗動作は被験者によって明らかに異なるにも関わらず、加速度センサによる被験者の動作の再現や差異の抽出は困難であった。原因として、加速度センサに誤差が生じてもセンサ自体で補正することができないため経時的にずれが生じること、さらに、視覚的に動作に差異があっても、動作にかかる時間が極端に短いためにそれを特徴づけるセンサデータが得られにくいという点が明らかになった。このような状況では加速度センサによる本研究に必要なデータ収集は困難である事から、視覚的な動作を相対的な位置情報としてデータ化できるキネクトセンサを用いて、センサ数及びセンサ位置の特定を行った。キネクトセンサは加速度センサに比べて安価で、被験者の骨格の位置情報をデータ化できる、2010年11月に発売開始された新しいセンサである。キネクトセンサは看護系の実験研究での使用実績がほとんど無いため、模擬病室(個室)における日常生活動作を対象にデータ収集を行った。分析の結果、被験者の両手首及び足首、腰にカラーマーカーを装着することで必要な精度の骨格の位置情報を得られることが明らかになり、さらに、今後のデータ収集に最適なセンサ数とセンサ位置が明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究は加速度センサによってデータ収集を行う予定であったが、対象とする動作の時間が短すぎること、また、加速度センサ自体の誤差が大きいことによって、分析に必要なデータが得られないということが判明した。そこで、骨格の位置情報をデータ化できるキネクトセンサを用いて再度実験を行った。キネクトセンサが本研究が求めるデータを収集できるデバイスである事は明らかになったが、本計画には無かったこの検証プロセスによって遅れが生じた。

今後の研究の推進方策

平成23年度の実験にて、加速度センサからキネクトセンサによるデータ収集に変更となった。キネクトセンサの検証プロセスによって計画に遅れが生じているが、平成23年度に完遂できなかった「シナリオの作成」および、「健常者動作のデータ収集」を平成24年度の前半に実施する。さらに平成24年度後半では当初平成24年度に計画していた「基本となる健常者動作の抽出」を行う。キネクトセンサは加速度センサに比べてデータの処理時間が短いので、当初の計画から変更が生じたが十分に実施可能である。

次年度の研究費の使用計画

当初平成23年度に計画していた実験の約半分のプロセスを終えた段階で1年が経過してしまったため、平成23年度の経費として計上していた機器購入費や人件費が繰り越しとなった。使用センサが変更になったのみで計画自体には変更が無いことから、繰り越しした費用は平成24年度に行う実験等で適正に使用する。

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公開日: 2013-07-10  

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