本研究では、安全・安心で質の高い看護サービス提供のために、現場で働く看護師が最大限にそのパフォーマンスを発揮できる業務設計のための対策指向型看護業務改善システムを検討した。具体的には、看護業務改善良好実践事例の収集と分析、看護業務改善のための人間工学的介入視点(チェックポイント)の構造化、対策指向型看護業務改善プログラムと効果評価方法の開発を実施した。安心・安全で働きやすい職場環境を後押しする職場風土づくりのために、参加型アプローチを用いた職場環境改善が職場の愛着形成や一体感を促進し、組織全体の結束を強めることが示唆された。
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