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2011 年度 実施状況報告書

リフレクションを基盤とした看護技術学習における「教え‐学ぶ」の深化の様相

研究課題

研究課題/領域番号 23593203
研究機関甲南女子大学

研究代表者

重松 豊美  甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 講師 (50315321)

研究分担者 前川 幸子  甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (30325724)
阿部 朋子  甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 助手 (60512340)
服部 容子  甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 講師 (20337116)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード看護技術 / 看護技術教育 / リフレクション
研究概要

本研究の目的は、看護技術の授業を中核とした学生と教員のリフレクティブな実践の中で、状況や対象者とのやりとりをとおして生起する、「教え-学ぶ」の深化の様相を明らかにすることである。H23年度は、計画に沿って【第1段階】~【第4段階】のリフレクションを実施した。中でも、授業後に行うリフレクション学習を素材とする【第3段階】のリフレクションの方法の検討が必要であることが明らかになったため、以下のように方法を検討し、進めていった。【第3段階】のリフレクションの素材となる「リフレクション学習」では、看護技術の演習の進行に合わせて、2週間に1回のペースで8回実施した。取り上げる技術項目は、第2段階(授業中)で「教員が気になった場面」、「学生が上手くいかなかったと感じた場面」から抽出した。4~5人で1つのグループを編成し技術の練習を行った。当初は、計画の段階で考案したとおりに、毎回の練習場面をVTRに撮影し、次の回の冒頭でVTRを見て、気づきを共有していくという方法をとった。しかし、2週間前に実施した技術のVTRを見て、リフレクションを行うという方法では、時間の経過とともに印象が薄れてくるため、活発な意見交換ができず、教員主導でディスカッションを進めていく形になった。そこで、効果的に気づきを促すための方法の検討が必要であると考えた。検討の結果、タブレットPCを用いて、技術の練習場面を撮影し、その場で動画をチェックするという方法に変更した。リアルタイムで、自分(グループメンバー)の援助場面の動画を見られることによって、何が上手くいかないのか、なぜ上手くいかないのか、上手くいった場合は、何が変わったのか、という意見交換が学生主導でなされるようになったという変化が見られた。 研究の進捗状況としては、データの整理、テープ起こしと並行して、分析を行っているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

H23年度は、授業前~授業後までの全体の過程における看護技術学習・教育が深化していく過程を明らかにするために、【第1段階】~【第4段階】のリフレクションを行った。実施していく過程で、【第3段階】のリフレクションの素材となる「リフレクション学習」の方法の見直が必要であることが見いだされ、方法を修正しながら研究を遂行していくことができた。

今後の研究の推進方策

H24年度は以下の計画で研究を進める。1)データ収集:5月~10月 平成23年度と同様に、【第1段階】~【第4段階】までのデータ収集を行う。【第3段階】の「リフレクション学習」の方法はH23年度に検討した方法に変更する。2)データの分析:7月~3月 H23年度のデータの分析と合わせて、平成24年に実施した調査結果の分析作業を進める。1~2カ月に1回検討会を開催する。3)成果発表:12月 明らかになった成果を国内の学会で発表し、次年度の分析に生かす。

次年度の研究費の使用計画

変更点は、次の1点である。【第3段階】の「リフレクション学習」で、学生の気づきを促すためには、撮影した動画をリアルタイムでチェックすることが効果的であることが分かった。よって、グループで1台、タブレットPCを使用できるようにするために追加購入を検討する。 その他は当初の計画どおり、1.データのトランスクリプトの謝金、2.連携研究者によるスーパーバイズを受けながら、方法論の構築、データの分析などを進めていくための研究打合せに必要な国内旅費等に使用する。

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公開日: 2013-07-10  

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