研究課題/領域番号 |
23593206
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研究機関 | 神戸常盤大学 |
研究代表者 |
井上 清美 神戸常盤大学, 保健科学部, 教授 (20511934)
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研究分担者 |
野村 美千江 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 教授 (50218369)
川島 美保 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 准教授 (90380328)
高田 和子 独立行政法人国立健康・栄養研究所, その他部局等, その他 (80202951)
森谷 満 北海道医療大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (50550357)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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キーワード | コミュニケーション / コーチング / 看護学生 / EQ |
研究実績の概要 |
1 本研究は、看護基礎教育課程学生を対象にして、対人関係スキルであるコミュニケーション能力を高めるため、コーチング技法の有効性に着目したものである。26年度は、本調査として、研究を通じて作成した修正版コーチング学習プログラムを用いて、コーチング学習を実施し、その学習効果を検討した。コミュニケーション能力測定のための評価指標とEQ簡易版、FGIにて、その学習効果を測定した。1回60分から90分程度の6回コースの標準的なコーチング学習プログラムは、受講学生に好評であった。EQ簡易版での効果測定では、コーチング学習を行った学生と行わなかった学生(対照群)を比較して、EQ簡易版の感情の識別、感情の利用、感情の理解、感情の調整の4つの大項目のうち、感情の識別、感情の理解、感情の調整において有意差を認め、コーチング学習は、EQの一部を高めることが示唆された。学生のための標準的なコーチング学習プログラムとコミュニケーション能力についての簡易な評価指標を作成することができたと考える。また、本学習プログラムは、看護学生だけでなく、多様な保健医療関連の学生のコミュニケーション能力育成に役立てることができると考える。 2 ロンドンで開催された学会にて、本研究に関する成果発表を行った。共同研究者との研究会議を開催し、成果の論文化について検討を行い、公表に向けて討議を進めている。また、本研究のプロセスで気づいた課題について、共同研究継続の必要性から、科学研究費の交付申請を行った(交付内定の結果を得た)。
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