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2011 年度 実施状況報告書

組織特性とキャリアの違いによる看護管理者のモチベーション・セオリーの特徴

研究課題

研究課題/領域番号 23593208
研究機関広島国際大学

研究代表者

濱井 和子  広島国際大学, 看護学部, 講師 (80461325)

研究分担者 俵 由美子  広島国際大学, 看護学部, 講師 (00320060)
松本 睦子  広島国際大学, 看護学部, 准教授 (90263706)
島谷 智彦  広島国際大学, 看護学部, 教授 (80325191)
川村 尚也  大阪市立大学, 経営学研究科, 准教授 (80268515)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード看護管理学 / 人的資源 / モチベーション / 組織特性 / キャリア
研究概要

医療機関において最多の人員を抱える看護部門には、労働力資源である看護師を適切にマネジメントして、経営目標に直接的に貢献することが期待されている。本研究の目的は、所属組織の特性と個人のキャリアが看護管理者の「モチベーションについての持論(以下、モチベーション・セオリー)」に与える影響を質問票調査によって定量的に把握・分析し、組織特性およびキャリアごとの看護管理者のモチベーション・セオリーの特徴を明らかにすることである。そのうえで、医療機関の経営目標に貢献しうる看護管理者養成のための教育研修のあり方について検討する。 初年度にあたる2011年度は、おもに先行研究・資料および先進的実践の分析を行った。専門知識を中核とする組織であり、かつ、その大半が中小企業であるという医療機関の特徴と経営理論および実践との関係性ついて得た知見の一部を学会で発表した。また、2012年度に実施予定の、看護管理者を対象とした質問票調査の調査票設計に関する基礎的資料を得る目的で、看護部長6名を対象に、各所属施設において約60~90分程度の聞き取り調査を行った。調査内容は、1.部下のモチベーション向上に成功した対象者の経験(そのきっかけ、取り組みプロセス、意図した/意図しなかった効果、その経験から得た学び)2.現在解決したいと考えているモチベーション問題、3.対象者が推測する部下のモチベーション・セオリーのありようの3点で、現在データを分析中である。くわえて、研究組織メンバーおよび医師、看護職、病院経営管理層とが参加する研究会での議論をとおして、質問票設計の示唆を得た。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

今年度は、質問票の設計までをめざしていたが、実際の到達度は質問票に着手した段階にとどまった。その理由は以下である。 2011年3月の東日本大震災の影響により、年度当初は研究費の総支給額が不確定であったことから、場合によっては初年度の研究範囲を変更する必要性があり、予算計画を慎重に立案せざるをえなかったため始動時期が遅れたことが第一の理由である。 第二の理由は、聞き取り調査の対象が医療機関の管理職で被災地への支援計画・実施・評価等のプロジェクトに携わっており例年以上に多忙であるとのことであったため、研究協力先の確保および調査スケジュールの調整に時間を要した点にある。 第三に、聞き取り調査において当初予定していた対象数の調査結果を検討したところ、対象者数を若干増やす必要があるとの結論に至った。その追加調査の協力者の確保および調査の実施、データの事後処理等に時間を費やした。

今後の研究の推進方策

2012年度は初期研究計画のとおり、調査データの分析までの到達をめざす。1.質問票の設計:前年度の調査結果および議論で得られた示唆をもとに質問票の原案を作成する。原案は研究代表者・分担者が参加する研究会で検討し、精緻化したうえでプレテストを行い改良を加える。2.質問票調査の実施:当初の計画は、「広島県下の全病院(254施設)の看護部長に調査票を郵送し、回収率35%未満と予測された場合に質問票を中国地方全域に追加郵送。回収数が100を下回らないようにしたうえで結果を集計」としていたが、これを「中国5県の全病院(680施設)の看護部長に質問票を郵送」することに変更し、調査期間を短縮するとともに回収数の確保を図る。なお目標回収率は初期計画通り35%以上におく。3.調査データの分析:初期計画どおり統計的手法を用いて分析し、組織特性、個人のキャリアとモチベーション・セオリーの構成要素との関係を分析、検討する。結果は、研究代表者・分担者が参加する研究会議で分析するとともに、研究組織メンバーおよび医師、看護職、病院経営管理層とが参加する研究会でも議論する。

次年度の研究費の使用計画

2012年度は、質問票調査のデータ処理のための統計解析ソフトを購入する。また、質問票原案の検討会議、プレテストの実施、テスト後の修正検討会議、質問票調査結果の検討会議参加、情報収集等のために、研究代表者・分担者の国内旅費を使用する。その他の費用は郵送費等に充当する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Knowledge-based management and institutional changes - a developmental perspective -2011

    • 著者名/発表者名
      Takaya Kawamura
    • 学会等名
      Commerzbank Research Seminar
    • 発表場所
      Chemnitz University of Technology (Chemnitz, Germany)
    • 年月日
      July 13, 2011
  • [学会発表] 医療(病院)組織の情報化を考える―知識ベース経営の視点から―2011

    • 著者名/発表者名
      川村尚也
    • 学会等名
      日本情報経営学会第62回全国大会(招待講演)
    • 発表場所
      神戸大学(神戸市)
    • 年月日
      2011年7月3日
  • [学会発表] 小規模製造業の経営者の職域健康増進活動に対する認識と実践2011

    • 著者名/発表者名
      濵井和子、川村尚也
    • 学会等名
      第84回日本産業衛生学会
    • 発表場所
      東京都立産業貿易センター(東京都)
    • 年月日
      2011年5月19日

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公開日: 2013-07-10  

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