目的は、在宅高次脳機能障害者の主介護者に対して介護負担感の実態を明らかにし、介入プログラム案を作成することである。 結果として、介護負担は社会的行動障害、次いで、社会的行動障害+記憶障害の関連が強かった。主介護者は発症をきっかけに危機状態を体験し、徐々に、その危機状態から客観的に理解するように変化した。また、自らが置かれている社会的な状況と向き合っていた後に、着実に対処能力を高め、家族以外の人々との交流を深めていった。これらは最終的に<新しい家族の再構築>するプロセスを体験していた。 以上の結果を基に、個人、集団、教育プログラム、介護相談の4つの構成要素による介入プログラム案を作成した。
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