研究課題/領域番号 |
23593228
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
清水 安子 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50252705)
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研究分担者 |
瀬戸 奈津子 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60512069)
正木 治恵 千葉大学, 看護学研究科, 教授 (90190339)
内海 香子 獨協医科大学, 看護学部, 教授 (90261362)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2016-03-31
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キーワード | パターンマネジメント / 糖尿病 / 看護 / セルフケア |
研究実績の概要 |
これまでに行った血糖パターンマネジメントに関する看護実践の実態調査の結果をまとめ、報告書を作成した。これをもとに、糖尿病看護認定看護師および慢性疾患看護専門看護師、糖尿病看護研究者5名による専門家会議を実施し、パターンマネジメント援助指針および支援ツールについての検討を行った。 専門家会議では、今回の調査を踏まえて、血糖パターンマネジメント支援の基本的な教育自体が十分浸透している状況ではなく、その部分についての支援と、アドバンスな部分でのパターンマネジメント支援方法の検討が必要であるとの結論に至った。基本的な教育内容として、①目的・目標・治療方針の確認の必要性、②準備状況の確認、③血糖値記録用紙の使用方法、④血糖に影響する要因などについてが挙げられた。また血糖値記録用紙、生活を把握するためのワークシートなど支援ツール案が検討された。 調査結果の報告および紀要的な教育内容と支援ツール案についての検討のため、糖尿病看護認定看護師を対象としたワークショップを名古屋、岡山で3回開催し、37名が参加した。ワークショップでは、血糖パターンマネジメントの教育ツールの意見、要望が出された一方で、多様な実践状況における血糖パターンマネジメント教育の難しさについても発現があった。 これらの結果を踏まえて、さらに実践経験豊富な糖尿病看護認定看護師にインタビューを行い、パターンマネジメントの援助指針、支援ツールを検討・洗練していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初はパターンマネジメント援助指針と支援ツールを作成し、介入研究を行う予定であったが、専門家会議やワークショップの結果を踏まえて、援助指針と支援ツール案をさらに検討・洗練する必要があると考え、介入研究の前に、糖尿病看護に熟練した看護師を対象とした調査を行うこととしたため。
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今後の研究の推進方策 |
当初はパターンマネジメント援助指針と支援ツールを作成し、介入研究を行う予定であったが、専門家会議やワークショップの結果を踏まえて、援助指針と支援ツール案をさらに検討・洗練する必要があると考え、介入研究の前に、糖尿病看護に熟練した看護師を対象とした調査を行い、より実践に活用できる援助指針と支援ツールの明確化につなげる予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
介入研究を行う予定であったが、援助指針と支援ツールの更なる検討と洗練が必要と考え、次年度、面接調査を行うことを計画したため、旅費等諸費用を次年度に繰り越した。
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次年度使用額の使用計画 |
面接調査旅費 10名×10,000円=100,000円、テープ起し 10時間×5,000円/時間=50,000円を予定している。
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