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2013 年度 実績報告書

慢性心不全患者の退院早期の在宅療養支援プログラムの開発とその有効性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 23593230
研究機関神戸大学

研究代表者

宮脇 郁子  神戸大学, 保健学研究科, 教授 (80209957)

研究分担者 多留 ちえみ  神戸大学, 保健学研究科, 研究員 (90514050)
齊藤 奈緒  神戸大学, 保健学研究科, 助教 (20403298)
服部 容子  甲南女子大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (20337116)
キーワード慢性心不全 / 在宅療養支援 / 再入院予防 / 支援プロトコール
研究概要

本研究は、慢性心不全患者の再入院予防を目標に、先行研究で明らかにした再入院を繰り返す慢性心不全患者の療養行動の特徴と慢性心不全患者のセルフモニタリングに焦点をあてた、退院早期の訪問看護による在宅療養支援プログラムを開発することを目的としている。25年度は、24年度に調査分析した訪問看護による看護実践内容を継続して調査し、慢性心不全(ステージD)患者が1年以上在宅療養を継続することを支援する訪問看護師18名を対象に実際の支援内容を面接にて聴取し、質的記述的分析を行なった。その結果、訪問看護師は、患者の日常の生活を守ることを基盤として、患者が必要なセルフモニタリングのための管理の必要性を認識できるよう支援し、心臓への負担を軽減するための日常生活活動を行うための工夫や在宅療養における継続支援のための調整を行ない、訪問看護師が中心となり、患者の変化に早期に気づき、対処することを実践していた。また、終末期における患者の意志決定に関わる看護実践をしていた。今回明らかになった看護実践内容は、慢性心不全患者の急性増悪を予防する在宅療養に不可欠な支援であることが示唆された。また、患者が独居であることなど、心不全管理に必要な生活調整能力そのものに関わる要因についても明らかになった。最終年度は、これらの結果と24年度までに明らかになった再発予防に有効であった①排便コントロール、②感染予防、③日常生活の諸労作の具体的な指導、およびADL保持と筋肉維持のための指導、④セルフモニタリング能力の強化に関する具体的内容をもとに、慢性心不全患者の在宅療養を支える訪問看護を中心とした退院早期の再発予防のためのプロトコールを試作した。これまでの分析結果から、再発予防のための在宅療養支援プログラムにおいては、訪問看護師による看護支援と急性増悪時の医療機関をつなぐ新たなプロトコールの必要性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 認知症を合併する心不全患者への療養支援―認知レベルに応じた生活調整への訪問看護師の関わりについて2013

    • 著者名/発表者名
      多留ちえみ
    • 学会等名
      第3回日本在宅看護学会学術集会
    • 発表場所
      東邦大学
    • 年月日
      20131116-20131116

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公開日: 2015-05-28  

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