研究成果の概要 |
本研究では難治性の疼痛を抱え、オピオイド鎮痛薬を使用している非がん性慢性疼痛患者のオピオイド治療中の痛みの程度と患者評価、健康QOL,および痛みに対する対処行動がどのように関連しているかを明らかにした。対象者は2施設のペインクリニック外来を受診し、非がん性疼痛でオピオイド鎮痛薬治療中の成人患者35名であり、本人からの研究の同意を得た。結果、非がん性慢性疼痛患者はオピオイド治療が以前の治療よりも有意に効果があると評価していた。オピオイド治療に対して評価が低い患者ほど、破滅思考型の対処行動が多かった。オピオイド治療に対して評価が高い患者ほど、役割/社会的健康度を示す精神的な日常役割機能が高かった。
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