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2011 年度 実施状況報告書

糖尿病の療養を楽にするための認知変容セルフコントロールツールの開発と検証

研究課題

研究課題/領域番号 23593238
研究機関青森県立保健大学

研究代表者

井澤 美樹子  青森県立保健大学, 健康科学部, 講師 (20315550)

研究分担者 伊坂 裕子  日本大学, 国際関係学部, 准教授 (90222918)
細川 満子  青森県立保健大学, 健康科学部, 准教授 (20315542)
市川 美奈子  青森県立保健大学, 健康科学部, 助手 (30468110)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード糖尿病看護 / 認知変容
研究概要

平成23年度の計画である、認知変容セルフコントロールツール案を作成した。認知が感情や行動を決定するという認知モデルに基づくアーロン・ベック(1979)が作った「歪んだ考えの日常記録」を参考に、これまでの研究で得られた糖尿病患者に特徴的な認知を組み入れて認知変容セルフ・チェックツール案を開発した。その後糖尿病専門医、糖尿病認定看護師、糖尿病療養指導士、臨床心理専門家、糖尿病教育研究者によるエキスパートのコンセンサスを得て内容を修正した。《気分》《自分を尊重する思考》《自分らしい目標》など8つのステップからなるツール(案)を開発した。 また、2つめの計画である、認知の変容を支援していくために、医療者に対する認知行動療法を活用した関わりの研修会を開催した。参加者は、看護師、管理栄養士、医師20名であった。研修後の意見交換では、認知に注目する重要性を実際に体験して実感できた、自分自身の認知に気づき変えることで感情が楽になることを実感できた、認知変容への関わりで糖尿病患者も楽に生活できると感じた等の感想があった。認知へ注目したケアの重要性に興味を持てたと考える。 セルフコントロール・ツール案を研究者だけではなく、糖尿病の診療や看護に関わる専門職からの意見を聞くことで実践に即したツールの開発ができたと考える。そして、医療者への研修によって、これまで認知行動療法を活用した関わりに注目していなかった医療者が興味をもったことは重要な意味がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成23年度の計画である、認知変容セルフコントロールツール案を作成し、糖尿病ケアに携わる専門職の意見を取り入れ修正したことで、実践に即したものを作成できた。 さらに医療者への認知変容研修会を開催し、参加者の体験を交えてのプログラムであたことで認知へ注目したケアの重要性に興味を持てたと考える。 しかし、予定であったアメリカボストンのジョスリン糖尿病センターでの見学・研修により今後行う介入研究での示唆を得ることは、施設との期日が合わず遂行できなった。平成24年度には遂行する計画を立てている。 以上のことからおおむね順調に進展していると自己評価できる。

今後の研究の推進方策

今後の研究計画は、1.昨年遂行できなかったアメリカボストンのジョスリン糖尿病センターへの研修・見学を行う。その目的は、メリカでの糖尿病教育プログラムの特徴や教育プログラム研究について学ぶ。認知変容への関わりと方法そして検証について示唆を得ることを目的とする。2.作成した認知変容セルフコントロール・ツールの有効性を検証するために介入研究を開始すること。 以上2点を今年度目標とする。

次年度の研究費の使用計画

研究計画1.アメリカボストンのジョスリン糖尿病センターへの研修・見学では、研究者3名が参加するためその旅費等が必要である。(35万×3名)2.認知変容セルフコントロール・ツールの有効性を検証するために介入研究を開始するためのに、協力者への謝礼やツールの印刷費・施設までの旅費等が必要である。

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公開日: 2013-07-10  

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