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2013 年度 実績報告書

糖尿病の療養を楽にするための認知変容セルフコントロールツールの開発と検証

研究課題

研究課題/領域番号 23593238
研究機関青森県立保健大学

研究代表者

井澤 美樹子  青森県立保健大学, 健康科学部, 講師 (20315550)

研究分担者 伊坂 裕子  日本大学, 国際関係学部, 准教授 (90222918)
細川 満子  青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (20315542)
市川 美奈子  青森県立保健大学, 健康科学部, 助手 (30468110)
キーワード糖尿病看護 / 認知変容 / セルフマネジメント / ツール
研究概要

患者自身が自らの認知の歪みに気づき、認知を変え、認知と行動の評価をすることができる簡単な認知変容セルフコントロールツールを作成した.ツール内容は糖尿病患者の認知の特徴、1)成功体験を見出すことができにくいという過少評価、2)「~すべきである」「~しなければならない」と物事を考えるすべき思考、3)「良いか悪いか」だけで物事を判断する全か無かの思考、4)できないことの原因を自分に帰属して罪の意識をもつ個人化などからなる。作成したツールは、糖尿病看護・糖尿病看護教育・心理学のエキスパートのコンセンサスを得て修正を加え、さらに2型糖尿病患者数名に実際に記載してもらい、分りにくい箇所を修正し改良を加えた。さらにツールの検証を行うために、 同意が得られたクリニックに通院している糖尿病患者女性3名に、認知変容セルフ・チェックツールを3ヶ月間使用してもらい、介入前、介入終了直後のツールへの記載内容、気分の変化、認知に影響を与える自動思考の変化、糖尿病療養負担感、自尊感情、および血糖コントロール状況によりツールの効果を検証した。糖尿病療養負担感は、低下がみられた。自動思考では、否定的自動思考に低下がみられた。一方で肯定的自動思考の低下があった。自尊感情はやや高くなった。血糖コントロールは、良好な状態を維持できた。これからの結果から、一定の認知変容セルフマネジメントツールの効果はあったと考えることができる。しかし、3名のみの測定であり一般化できるものではないことから今後さらに対象数を増やして検証を確認してく必要がある。
認知の変容を支援していくための医療者に対する認知行動療法を活用した関わりの研修会を開催した。医療者への研修会によって、これまで認知行動療法を活用した関わりに注目していなかった医療者が興味をもったなどの意見があり重要な意味がある。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 糖尿病患者への認知変容ツール活用の試み

    • 著者名/発表者名
      井澤美樹子
    • 学会等名
      日本健康心理学会
    • 発表場所
      札幌
  • [学会発表] 認知行動療法を活用した糖尿病の療養継続を支えるケア研修会の報告と今後の課題

    • 著者名/発表者名
      市川美奈子
    • 学会等名
      日本健康心理学会
    • 発表場所
      札幌

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公開日: 2015-05-28  

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