本研究の目的は、直腸がん術後の排便障害を改善し、QOLの向上を目指して、排便状態を評価するアセスメントシートを作成し、排便障害対策としての看護介入を提案することである。直腸がん術後の外来受診患者を対象に、排便障害とセルフケアの実態を調査した。さらに、抽出された7項目の排便障害状況を調査し、アセスメントシートを完成させた。内容は、[1日の排便回数][排便の連続][便の出方][落ち着くまでの時間][便失禁][肛門部痛][夜間の排便][便の性状]を、問題ない・中程度障害・高度障害で評価する。また、排便障害に対する看護介入は、[排便習慣][食生活][骨盤底筋運動]に集約したパンフレットを作成した。
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