研究課題/領域番号 |
23593240
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研究機関 | 青森県立保健大学 |
研究代表者 |
鳴井 ひろみ 青森県立保健大学, 健康科学部, 准教授 (10237620)
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研究分担者 |
平 典子 北海道医療大学, 看護福祉学部, 教授 (50113816)
本間 ともみ 青森県立保健大学, 健康科学部, 助教 (90315549)
伝法谷 明子 青森県立保健大学, 健康科学部, 助手 (10553315)
瓜田 学 青森県立保健大学, 健康科学部, 助手 (50588580)
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キーワード | 外来がん化学療法 / がん患者 / チーム医療 / 協働 / 外来看護 |
研究概要 |
【研究目的】外来がん化学療法を受ける患者の外来におけるチーム医療に対する認識を明らかにする。 【研究方法】①対象者:外来がん化学療法を受けている患者22名にインタビューを実施する。②データ収集方法:個別インタビューを実施し、外来におけるチーム医療に対する考えや思いを語ってもらう。③分析方法:質的帰納的手法で分析する。 【結果:分析途中】1.対象者の背景:対象者は、男性9名、女性13名の計22名であり、平均年齢54.3歳(31~64歳)であった。診断名は、大腸がん12名、胃がん3名、乳がん2名、膵臓がん2名、肝がん1名、子宮がん1名、卵巣がん1名であった。 2.外来がん化学療法を受ける患者の外来におけるチーム医療に対する認識:分析の結果、外来におけるチーム医療に対する患者の認識は、“病気に立ち向かっていくために自ら専門職者に伝えていくことが大切である”などの<チームの一員として関わる意識>、“患者から話しやすいように声をかけてくれる専門職者の姿勢に心が開ける”などの<常に関心を向けてくれる専門職者の姿勢>、“入院から外来まで同じ専門職者が対応することで話しやすい”などの<話し合える関係性を築き上げる継続的な関わり>、“患者の情報を共有し一貫した対応があることで安心できる”などの<情報を共有した一貫性のある対応>、“多職種が互いに相談を繋ぎ対応してくれることで安心できる”などの<専門職者間をつなぐ連携>、“待ち時間の負担がなく治療が受けられる体制が必要である”などの<効率的な医療システム>、“自分で副作用に対処できるよう専門的知識を返してくれることで安心できる”などの<信頼できる専門的知識の提供>、“病気以外のことも専門職者に話せることで精神的に楽になる”などの<日常生活の充実に向けた調整>の8つの内容が明らかになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成24年度の計画通り、外来がん化学療法を受ける患者22名にインタビューを実施し、分析を行っている状況にあるため。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度の計画は、当初の計画通り、外来がん化学療法を受ける患者を支援するための外来チーム医療システムを作成する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
システム作成のため文献的考察に必要な文献の購入・複写、資料整理のための研究補助者謝金を算出する。また、システム作成のために専門職者との意見交換を行うための旅費および専門職者への謝金を算出する。また、研究打ち合わせのための旅費を算出する。
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