研究課題/領域番号 |
23593246
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
五木田 和枝 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (40290051)
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研究分担者 |
渡部 節子 横浜市立大学, 医学部, 教授 (80290047)
菅野 洋 横浜市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員准教授 (40244496)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 周手術 |
研究概要 |
本研究は、開頭腫瘍摘出術を受け苦悩する患者および家族のQOLを高めるための生活支援プログラムを開発し、介入による効果を検証することを目的とする。 開頭腫瘍摘出術患者は、原疾患による運動障害や高次脳機能障害等極めて多様で複雑な症状があるため、術直後から在宅までその苦悩は深く、家族の負担も大きい等継続的に課題が多い。とりわけ術後の人格の崩壊や人間としての尊厳に対する恐怖心を抱く人々に、身体的精神的QOLの確保が急務である。患者・家族のQOLを高める新たな生活支援プログラムを開発し効果的な介入を実践評価することは、ノーマライゼーションの観点から患者家族の自立支援に寄与し、在院日数の短縮に貢献できる。 本研究における23年度計画は、研究目的達成のための第一段階として、看護師に対するインタビュー調査を実施し、全国の看護師に調査をする予定であった。 その実績としては、第一段階の調査準備を進めたところである。まず、実践者である看護師に対するフォーカスインタビューを実施するための研究計画を具体化し、インタビューガイドを検討し、調査計画を立案した。また、研究対象となる施設調整を開始した。研究計画書を所属大学看護学科並びに所属大学医学研究倫理審査会の承認を得た。そして、複数の協力施設に対して、研究計画書の提出と承認を得、調査準備が整った段階である。したがって、今後は具体的に実施をする予定であるため、成果は次年度以降となる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究は、開頭腫瘍摘出術を受け苦悩する患者および家族のQOLを高めるための生活支援プログラムを開発し、介入による効果を検証することを目的とする。 平成23年度は、その第一段階として、患者と家族に対する看護実践の現状と課題を質的分析で究明する目的で、複数の施設から開頭腫瘍摘出術患者・家族の看護を実践する看護者に対するフォーカスインタビューと全国調査の予定であったが、以下の理由により、研究活動の時間確保がほとんどできなかったため達成度が遅れている。1.看護学カリキュラムにおける改正のため、新・旧カリキュラムの同時進行の看護学実習が年間を通して実施された。この中で複数の科目を担当することになり、また、担当学生数が大幅に増え、教育活動のエフォートが増した。結果的に研究活動のエフォートが計画時より大幅に減少せざるを得なかった。2.大学の看護学科における欠員状況が続き、公募予定にも応募がなく、直接的に担当看護学領域の欠員状況が補充されなかったため、授業・演習・実習他の教育業務の負担が増えた事から研究に着手できなかった時期が長かった。3.上記欠員状況に加え、他にも病休教員の担当する学内業務も負担することになり、研究開始時期が遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
本研究の目的である、「開頭腫瘍摘出術を受け苦悩する患者および家族のQOLを高めるための生活支援プログラムを開発し、介入による効果を検証する」ために、今年度は以下の点を推進していく方針である。 本研究における23年度の実績は遅れていることから、当初の予定である看護師に対するインタビュー調査の準備が整ったことから、7月より調査を開始する。結果については、学会等で報告する。 また、全国の看護師に対する実践者に対する量的研究について、調査項目を吟味し具体的な調査計画を立て、実施する予定である。 研究計画の初年度分が遅延しているため、当初24年度予定の計画が順次遅れていく点が課題である。また、研究活動のエフォートが確保できる時間的な確保とマンパワーなど環境調整が課題になる。そのため、助成金については研究協力者への謝金として執行し、協力者の確保をして研究推進したいと考える。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度の計画と研究方法は、以下のとおりである。1.看護者に対する質的調査:患者と家族に対する看護実践の現状と課題を質的分析で究明することを目的に、複数の施設から開頭腫瘍摘出術患者・家族の看護を実践する看 護者に対するインタビューを実施する。調査期間は平成成24年8月~11月とする。成果を学会等で公表する。2.全国の看護師への量的調査:全国100床以上の脳神経外科を有する病院のうち、同意が得られた施設に説明文書と質問紙を送付し開頭腫瘍摘出術患者および家族の看護を実践している看護師400名程度に対し、開頭術患者と家族のQOLに関する看護の現状と課題に関する質問紙調査を実施する。 調査期間は平成24年11月~平成25年3月を予定する。 したがって、助成金は、研究協力者の謝金並びに、データ入力、学会参加費、調査費等に使用する。
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