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2013 年度 実施状況報告書

治療期にあるがん患者へのホリスティック・アプローチを基盤とするケアモデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23593253
研究機関高知県立大学

研究代表者

森下 利子  高知県立大学, 看護学部, 教授 (80174415)

キーワードがん治療期 / ホリスティック・アプローチ / ケアモデル
研究概要

本年度は、本研究の目的である「治療期にあるがん患者の看護に携わる看護師が、がん治療に伴う不確かな状況にある患者を全人的に支え、患者が主体的に治療に参画し、自己治癒力を高めながら療養生活を維持できるよう援助することに資するホリスティック・アプローチを基盤とするケアモデルの開発」の2段階として、平成24年度に計画し面接調査を終えることができていなかった、がん患者の看護に携わる看護師に焦点を当てて、がん診療連携拠点病院でがん看護に携わる経験年数5年以上を有するエキスパートナースを対象として面接調査を終えることができた。
収集したデータの分析、カテゴリー化を通して、看護師のアプローチの全体像をまとめている段階であるが、入院中の治療期にある患者にかかわる看護師は、認識として一人ひとりの患者に応じたかかわりの必要性は感じているが、実際の場面では患者個々に深くかかわる時間のなさや多病床など病棟環境による要因などから、患者に深くかかわり得ていないことも明らかとなり、患者の全体性を支え、ホリスティックなケアを意識した豊かなアプローチがなかなか抽出できにくいことも明らかになっている。その中で、「そばにいること」や「寄り添う」ことなどが、治療期にある患者の支えになると認識していることが再認識できている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

がん診療連携拠点病院におけるエキスパートナースを対象とした面接調査を計画通り行うことができなかったため、収集したデータの分析、その後のまとめの作業を計画的に進めることができず大幅に遅れた。その結果、平成25年度の計画であったケアモデルの作成に向けて、がん看護専門看護師からの示唆や意見をもとにケアモデルの作成へとつなげることができなかった。

今後の研究の推進方策

看護師を対象にしたデータの分析、カテゴリー化から、それらをまとめあげて、第3段階の試案を作成する。そのためには、時間調整を計画的に行い時間を確保する。また、作成した試案に対して、がん看護専門看護師に示唆や意見を聴きケアモデルを完成させていくために、がん看護専門看護師とのスケジュール調整を計画的に行い、研究を優先して進める。

次年度の研究費の使用計画

がん診療拠点病院におけるエキスパートナースを対象とした面接調査を計画通り進めることができなかったため、その後のまとめ作業を計画的に進めることができなかった。
その結果、平成25年度の計画であったケアモデルの作成に向けて、がん看護専門看護師からの示唆や意見をもとにケアモデルを完成することができなかった。
看護師を対象にした面接から得られたデータを分析し、カテゴリー化からそれらをまとめてケアモデルの試案を作成する。試案のモデルについて、がん看護専門看護師を対象に意見や示唆を得て、ケアモデルを完成させる。
面接調査(238,000円):内訳 面接対象者謝品(3名×3,000円×2回),賃金 逐語録作成(3名×15,000円×4月),資料整理(2名×4,000円×5月),専門的知識の提供(100,000円):翻訳料等,旅費(242,000円):東京2日×1回,名古屋2日×1回,大阪2日×1回,成果報告書作成(112,757円):印刷費等

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公開日: 2015-05-28  

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