研究概要 |
本研究は外傷性脳損傷者を介護する家族の心理社会的適応を促進するために、Webを用いた遠隔支援・適宜支援方略を構築することとその支援方略の効果を明らかにすることを目的としている。平成25年度は以下のとおり実施した。 1.サイトのコンテンツを完成させた。平成23~24年度に作成したコンテンツに対し、北海道および佐賀県の高次脳機能障害当事者・家族会に所属する会員の意見をもとに追加・修正を継続し、完成させた。 2.サイト利用者のデータ管理を行うコンテンツを構築し、安全性を確認した。 3.6つの家族会の会員に対し、Webサイト利用のニーズ調査を行った結果、70%の者が利用することを希望し、約半数の者が有料になってもなお利用したいと希望していた。この件に関し、国際リハビリテーション学会で報告した(Construction of appropriate support and remote support strategy with Web site for the family caregiver, Taiki Komatsu, Fumiyo Ishikawa, Masae Seo, Kayoko Yamamoto, Akiko Okumiya.:6th WCPT-AWP & 12th ACPT Congress, 2013) 4.試験運用、および本格運用を開始し、好評を得た。また、一般公開を行ったことで登録者数が増加した。 研究期間全体を通し、文献および経験値からWebサイトのコンテンツを作成し、当事者・家族会員からの意見をもとに追加・修正を行ったことで、利用しやすいサイトの立ち上げに至った。
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