研究課題/領域番号 |
23593285
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
李 鎔範 新潟大学, 医歯学系, 助教 (10334658)
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研究分担者 |
内山 美枝子 新潟大学, 医歯学系, 助教 (10444184)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | マンモグラフィ / 乳がん / 筋電図 / 身体負荷 / 放射線撮影技術学 / ケアプログラム |
研究概要 |
本研究の目的は,「乳房を押し伸ばして診断用画像を撮影する」マンモグラフィ検査において,被検者が受ける身体的,精神的な負荷を身体筋活動や自律神経活動といった生理学的指標を用いて定量化し,被検者側及び撮影技師側から負荷緩和への積極的な介入を行うケアプログラムの構築を目指すものである.今年度は,研究・実験を通して,次のことを明らかにした.1.マンモグラフィポジショニング時の被検者の身体筋活動を表面筋電計を用いて計測することで筋活動という指標で身体負荷の定量化を行い,マンモグラフィ検査時に被検者にかかる身体負荷の度合いを定量的に明らかした.2.マンモグラフィ検査時に被検者が主観的に感じる負荷の度合いをvisual analog scale(VAS)を用いて測定し,主観的な負荷量を示すVAS値と定量的な負荷量を示す筋電図との間に相関性を確認した.3.被検者のマンモグラフィ検査に対する経験知と検査に要する所要時間との関連性を実験により確認した.4.筋活動を発光量で視覚的に確認できる超小型の筋電バイオフィードバックユニットを被検者に装着してマンモグラフィポジショニング実験を実施し,被検者の負荷緩和のためのケアプログラム立案の予備データを収集することができた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成23年度の研究実施計画で挙げた以下4項目についておおむね順調に進展している.1.実験被検者の募集:インターネット,ポスターなどを利用して自発的参加者を募り15名の参加者の協力を得ることができた.実験実施に当たっては,新潟大学医学部の倫理審査承認を受けた.2.使用機器の準備:おおむね予定通り必要機器を購入し現有品と組み合わせて,実験実施の準備を行うことができた.3.ポジショニングシミュレーション:マンモグラフィ検査に習熟した2名の診療放射線技師に協力してもらい,マンモグラフィガイドラインに準じたポジショニングを確認した.統一したポジショニングが確保できるように,その様子を画像(動画・静止画)で記録した.4.実験方法:表面筋電位測定装置を用いてマンモグラフィ検査時の被検者の筋活動測定の手順を確立し,実験の一部を実施した.
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度の研究計画・方法:1.マンモグラフィ被検者の筋電位データをさらに詳細に統計解析・評価することで被検者の負荷をより定量的に明らかにし,その成果を研究論文として発表する.2.マンモグラフィ検査時の被検者の自律神経活動や脳活動を計測し,身体負荷との関連性を解析する.3.筋電バイオフィードバックユニットを用いたマンモグラフィ被検者の負荷緩和のためのケアプログラムの一案を立案する.
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次年度の研究費の使用計画 |
当初計画通りに研究費を使用する予定.50万円以上の物品購入はない.主な使用予定を示す.・以下の国際会議に出席し成果発表を行うための旅費 平成24年9月 XX IMEKO World Congress in Busan, Korea.・3回の国内会議に出席し成果発表を行うための旅費・英文論文の英語校正費・実験実施に必要な消耗品費
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