研究課題
本研究はマンモグラフィ被検者の心身負荷を定量化するとともに、それらの負荷を軽減するための介入ケアプログラムの立案・構築を目指すものである。心身負荷の定量化法として、表面筋電図による筋活動測定、自律神経機能指標としての心拍変動測定、ストレス度評価のための唾液アミラーゼ値測定、被検者の顔表情解析などを実施した。ケアプログラム案としては、被検者にユーモア映像を見てもらう、マンモグラフィ検査に関する知識量を増やす、検査前にヒューマノイドロボットとコミュニケーションを行う、などを立案した。今年度は次のように研究・実験を実施し成果を得た。1.「マンモグラフィ被検者にユーモア映像を検査時に見てもらう」実験により、ユーモア映像が被検者の身体負荷耐性を増強できる可能性が示された。2.心拍変動測定による自律神経機能指標により、マンモグラフィ被検者は検査実施中よりも検査前の待機中に強い心的負荷を受けていることが明らかとなった。3.マンモグラフィ検査に対する被検者の知識量と被検者の負荷の程度の関係性について基礎データを収集した。4.マンモグラフィ被検者の唾液アミラーゼ値測定により、検査前および検査中のストレス度合いの基礎データを収集した。5.検査前の被検者の心的負荷を軽減するために「検査前にヒューマノイドロボットとコミュニケーションを行う」というケアプログラム案を立案し、実験遂行のためのヒューマノイドロボット導入および実験計画を立案した。
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Health
巻: Vol.5, No.8 ページ: 1335-1341