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2011 年度 実施状況報告書

日本における出産後早期の母乳不足感の評価スケール開発と効果的介入プログラムの検討

研究課題

研究課題/領域番号 23593287
研究機関金沢大学

研究代表者

島田 啓子  金沢大学, 保健学系, 教授 (60115243)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワード母乳育児 / 母乳不足感
研究概要

本研究では母乳育児の早期中断と主な原因であり、産後の育児不安にもつながる可能性が高い、母乳不足感を評価する客観的なスケールの開発と効果的な介入方法の検討が目的である。23年度は母乳不足感の実態を明らかすることとし、国内外の文献を検討した結果、海外でも母乳不足感は母乳育児を早期に中断する大きな要因であり、不必要に人工乳を与えている事が明らかとなった。フィールドワークによって、イギリスとニュージーランドでの母乳育児支援の実態の一部を知り、国際間で比較することで母乳育児に対する風土が、個々の母乳育児への方針に影響を与えており、出産前教育の必要性とその充実が必要であることが明らかとなった。 また、母乳不足感には保健医療従事者の関わり方や言動、育児経験や周囲の言動、教育歴などが影響し、母親が経験する正常な事象であると考えられ、評価方法と介入方法の具体案を考案する資料が得られた。さらに日本では入院期間が長く、母乳育児の困難感を感じる産後早期に集中的に関わることで、退院後の母乳不足感を軽減するために貢献する可能性が高く、その具体的な介入方法を検討する意義の重要性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度の計画目標は母乳不足感とその介入方法の実態を明らかにすることであった。その内容として1)母乳不足感とその関連因子の概念分析と2)保健医療従事者の母乳不足感に対する認識と介入の実態を明らかにするための聞き取り調査を行った。 具体的な評価方法、介入方法の具体案の資料となったが、さらに対象を広げて調査を行うことでデータの充実を図りたいと考えているため。

今後の研究の推進方策

1.母乳不足感の実態調査の継続2.母乳不足感の評価スケールの作成と介入プログラムの基礎開発として計画1)母乳不足感に関する概念分析と実態との比較検討を行う。作業課題は計画目標1の結果から、学術的な概念と実態の相違点を明らかにすることとし、計画1の結果を比較・分析する。計画2)では母乳不足感の評価スケールの試験的作成とプレテストの実施し、作業課題は母乳不足感を評価するスケールの信頼性・妥当性を明らかにする。方法として(1)母乳不足感を評価するために必要な項目を整理、(2)石川県県内の産科施設に協力を依頼し、プレテストを実施、(3)妥当性・信頼性を検討する。

次年度の研究費の使用計画

聞き取り調査など資料収集のための通信費、国内旅費や謝金、成果報告のための学会発表や専門職者との打ち合わせに要する国内旅費、海外協力者への依頼やフィールドワークのための海外旅費、通信費や必要物品の経費として使用予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 母親の母乳不足感に対する日英のケア内容の比較ー文献レビューからー

    • 著者名/発表者名
      間島佳世乃、島田啓子
    • 学会等名
      第26回日本助産学会
    • 発表場所
      札幌コンベンションセンター(北海道)
    • 年月日
      平成24年5月2日

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公開日: 2013-07-10  

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