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2012 年度 実施状況報告書

日本における出産後早期の母乳不足感の評価スケール開発と効果的介入プログラムの検討

研究課題

研究課題/領域番号 23593287
研究機関金沢大学

研究代表者

島田 啓子  金沢大学, 保健学系, 教授 (60115243)

キーワード母乳育児 / 母乳不足 / 評価 / ストレス / スケール / 介入プログラム / 支援 / 母乳困難
研究概要

本研究の目的は母親自身の主観的な評価が主となる母乳不足感の客観的な評価スケールとそれに合わせたケア内容を検討するため、その評価スケールの作成と介入方法を検討することにある。平成24年度の研究実施計画としては母乳不足感を評価するスケールの試験的作成とプレテストの実施を挙げており、作業課題として母乳不足感を評価するスケールの信頼性と妥当性を明らかにすることとした。また、前年度の課題として具体的な評価方法、介入方法の具体案の検討のためにさらに対象を広げた調査を検討していた。 これに準じて試験的にスケールを作成し、石川県内で協力を得られた妊産褥婦へのアンケート実施、産科施設に勤務する助産師にインタビューを実施することで、母親が母乳不足感を感じる場合の要因を臨床的に検討した。母親側とこれを評価する助産師側の双方から母乳不足感を評価する方法を検討し、母親の言動や周囲の環境から母乳不足感を感じる母親を予測する手段としてのツールの開発を試み、さらに母乳不足感を感じる要因と母親の観察、評価をもとにしてその予防策について検討を行っていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究実施計画2.母乳不足感の評価スケールの作成と介入プログラムの基礎開発の内容として、1)母乳不足感に関する概念分析と実態との比較検討、2)母乳不足感の評価スケールの試験的作成とプレテストの実施を目標としていた。今年度の協力施設からの対象例数が少ないため、限界がある。評価スケールについて、他の母乳育児継続のための評価項目との鑑別が不明瞭であるという課題がでた。今後はサンプル数を増やし、介入プログラムの適用範囲を明示できる検討を行う必要がある。

今後の研究の推進方策

1.母乳不足感の評価方法の継続的な検討
2.母乳不足感の評価スケールの修正と介入方法の検討のため、作業課題として前年度の結果からスケール内容を修正する。方法(1)妥当性・信頼性を高めるスケールとするため修正する。(2)介入方法の実態をもとに効果的な介入方法を検討する。
今後さらに、母親が母乳不足感を感じる要因として主となるものを参考とし、産科施設に勤務する助産師、地域の保健師らにさらに質問紙調査・インタビューを行い、予防策、介入策を検討していく。

次年度の研究費の使用計画

聞き取り調査などの資料収集のための通信費や謝金、成果報告(学術集会の参加など)のための国内旅費、研究に関わる必要物品の経費として使用予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 母乳不足感に対する日英のケア内容比較-文献レビューから-2012

    • 著者名/発表者名
      間島佳世乃,島田啓子
    • 学会等名
      第26回日本助産学会学術集会
    • 発表場所
      札幌コンベンションセンター(北海道)
    • 年月日
      20120501-20120502

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公開日: 2014-07-24  

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