研究課題/領域番号 |
23593297
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
石走 知子 鹿児島大学, 教育学部, 准教授 (00335051)
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研究分担者 |
竹林 桂子 (横山 桂子) 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (20263874)
若松 美貴代 鹿児島大学, 医学部, 助教 (50433074)
葉久 真理 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (50236444)
安井 敏之 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (40230205)
有倉 巳幸 鹿児島大学, 教育学部, 教授 (90281550)
松浦 賢長 福岡県立大学, 看護学部, 教授 (10252537)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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キーワード | 思春期女子 / 親 / HPVワクチン / 子宮がん検診 / 受診行動 |
研究概要 |
本研究は,若年女性に発症する悪性腫瘍である子宮頸がん予防のためのHPV(Human papillomaviirus:以下HPV)ワクチン接種率や子宮がん検診受診率向上をめざし,思春期学生の受診行動影響要因の一つである『親』に注目し,『親』へのアプローチを通じて思春期から始まる生涯を通じた女性の健康・ウィメンズヘルスの向上に貢献することを目的とする。 本年度は、九州の一部地区の2校区において、66名の保護者を対象にHPVワクチン接種の講義を取り入れた予備調査および研究動向の分析を行った。 予備調査の結果からは、HPVワクチンの認知度は77%で高い状況であったが、ワクチン接種するかどうかはわからないと答える者が65%であり,抵抗感への内容からは,任意接種であること、高額な費用、副作用症状への懸念、持続効果への疑問などが挙げられた。調査の時期が、公費助成開始が始まっていない時期であったこともあり、今後、金額への抵抗感がどう変化するかも分析していく。 また、研究動向分析の結果からは、ワクチン接種に関する意識や態度について、多様な対象で多数調査がなされるようになってきているため、本研究では、親の検診行動に重点を置いてワクチン接種への積極性との関連を追求し、次年度以降に行う本調査に追加し、今後、ワクチン接種のみならず、検診行動向上のための示唆が得られる研究に発展させていくこととした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は、予備調査を行い、本調査の改善を図り、可能ならば本調査の実施までを目標としていた。実施経過としては、本調査の実施までは至らなかったが、予備調査から本調査が作成され、調査対象集団の責任者との調査実施における交渉が行われるところまで進んだことから、研究はおおむね順調に進展していると考える。
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今後の研究の推進方策 |
【本調査の実施・分析】 調査対象: 中学女子の母親200名・父親80名程度,高校女子の母親200名・父親80名程度 調査方法: 無記名式質問紙調査(教育講演前に配布し,講演終了後回収する) 調査内容: 子宮頸がん,HPVワクチン,子宮頸がん検診に関連する一般的知識,娘へのHPVワクチン接種の希望,接種希望金額,接種希望の診療科,認知的評価尺度など 分析視点:子宮頸がん,HPVワクチン,子宮頸がん検診の知識・意識・行動に関して,中学女子の親と高校女子の親では違いがあるか,父親と母親では違いがあるか,母親の検診行動とワクチン接種の積極性に関連があるか,ワクチン金額とワクチン接種の積極性に関連があるか,CARS得点の高低で違いがあるか,ワクチン接種に理解を示すタイプにはどのような知識・意識・行動傾向が見られるか,などを分析視点としたい。
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次年度の研究費の使用計画 |
物品費:300,000円、旅費:370,000円、謝金:30,000円平成23年度未使用金額 45,174円未使用理由:共同研究者・竹林桂子物品購入不足(インクトナー)使用予定:インクトナー購入
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