研究課題/領域番号 |
23593301
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研究機関 | 名寄市立大学 |
研究代表者 |
細野 恵子 名寄市立大学, 保健福祉学部, 教授 (20412877)
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キーワード | 気管支喘息 / 看護支援モデル / 母親 / QOL / 喘息管理 |
研究概要 |
本研究は、気管支喘息児をもつ保護者のQOL向上の実現に向けた看護支援モデルを開発し、その有効性の検証と外来看護の場で実用可能な活用法の確立を目的としている。1年目の試作版”看護支援モデル”の有効性検討の結果から、2年目はさらに”看護支援モデル修正版”による検討を加えてきた。その結果、介入方法の追加及び修正、評価方法の一部を変更する必要性が明らかになった。具体的には以下の2点である。1.介入方法では”喘息教室の開催”を加え、対象者は介入群・非介入群の2群に分類せず全対象者を介入群とし、非介入期から介入期へ移行する形で調査を実施し、その変化を比較検討する。2.看護支援モデルの有効性を検討する評価方法は、3種類の評価尺度(①Japanese Pediatric Asthma Control Program:JPAC、②一般性セルフ・エフィカシー尺度:GSES、③小児気管支喘息養育者QOL:QOLCA-24)、およびピークフローメーターの測定結果、喘息日記の記載内容、母親との面接調査の内容を使用して行う。 その他では、これまでに実施してきた調査結果を国内外における関連領域の学術集会に発表し、論文の投稿を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
交付申請時に記載した「研究の目的」「研究の実施計画」に基づき、平成24年度に予定していた計画内容に沿って進行している状況であることから、ほぼ順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度に試みた“看護支援モデル修正版”による介入結果の評価から、さらに修正を加え再検討した“看護支援モデル修正版2”による看護介入を進める予定である。また、平成23年度・24年度・25年度に実施した調査結果や看護介入の分析結果を国内外における関連領域の学術集会に発表し、論文を投稿する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
交付申請時に記載した「研究の目的」および「研究の実施計画」に基づき、”看護支援モデル修正版2”による看護介入を進める予定であり、そのための費用は以下の通りである。主な内容は、会議費および交通費、調査協力者への謝礼、資料整理等の人件費、学会参加費および交通費、通信費、研究成果の投稿関連費用、翻訳費、事務用備品および文房具などの費用である。
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