研究課題/領域番号 |
23593325
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研究機関 | 茨城キリスト教大学 |
研究代表者 |
礒山 あけみ 茨城キリスト教大学, 看護学部, 助教 (00586183)
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研究分担者 |
坂間 伊津美 茨城キリスト教大学, 看護学部, 教授 (40285052)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 第2子妊娠 / 育児クラス / 介入研究 |
研究概要 |
本研究の目的は,第2子妊娠中の母親が第1子の育児をしながら第2子を迎え入れる準備をするための重要な妊娠期において,第1子の理解を高めるための子育てクラス(Parenting Class)のプログラムを開発し,その有効性を検討することである。本年度は第1子の理解を高めるための子育てクラス(Parenting Class)プログラムおよび教育教材を作成するとともに、子育てクラスの有効性を測定する項目を検討した。子育てクラスプログラムの作成過程はまず、第2子妊娠中から出産後の母親の支援ニーズを明らかにし検討した。1995年から2010年までの「第2子」をキーワードとした15の関連論文を分析した。その結果に基づき、第2子妊娠以降の母親が育児に適応するための概念枠組みを作成し、独自の看護介入プログラムを作成した。介入内容として「第2子妊娠中から出産後の母親の育児に対する意識の理解」「第2子を迎え入れる第1子の理解」「第1子の接し方」「妊娠中から第1子がきょうだいを受け入れる準備の必要性とその方法」「2人同時育児の知恵」「父親・祖父母の支援状況と対応」「病院・地域支援、母子保健サービスの情報提供について」であることが明らかになり、妊娠中から第2子を迎え入れるための看護介入プログラムが考案された。 子育てクラスの有効性を測定する項目検討した。子育てクラスの目標は第1子の理解を高めることである。すなわち、幼児期における発達の特徴や第1子と第2子の子育て環境の相違や第1子との関わり方について理解し、2人同時育児についてイメージすることができ、育児負担感が軽減することとした。具体的な項目は第1子の様子について(10項目) 第1子との関わりについて(12項目) 退行現象について(4項目) 第1子の育児及び第2子妊娠、2人同時育児に対する受け止め方(13項目) 子ども観尺度(22項目)とした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画に沿った進捗である。まず、プログラムの検討内容は「第2子を迎え入れる介入プログラムの検討」として第52回日本母性衛生学会学術集会にて発表した。 子育てクラスプログラムの有効性については、A県内総合病院に研究依頼し大学および病院倫理審査を経て子育てクラスを実施開始した。対象の選定は研究協力施設に依頼した。産婦人科外来に妊婦健康診査に来院しており,幼児を第1子に持つ第2子妊娠中の母親であるとした。 第1子の理解を高めるための子育てクラス(Parenting Class)を受けた母親は,受けない母親より第1子の理解得点が高いことを研究仮説とし、第1子の理解を高めるための子育てクラス(Parenting Class)を実施し,参加した母親を教育群とし,参加していない母親を非教育群として設定した2群間を比較する介入研究を実施中である。現在各群10名の評価が終了している。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年9月末日迄第1子の理解を高めるための子育てクラスの実施およびデータ収集を行う。平成25年2月末日まで収集したデータの分析を行い、子育てクラスプログラムの有効性について考察する。研究成果の発表を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
使用媒体作成費、研究協力施設への謝礼、育児クラス補助者への謝礼、参加者への謝礼、研究成果発表旅費
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