研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、妊娠期の転倒現状を把握することと転倒予防に必要である姿勢制御の変化を定量的にとらえることであった。①転倒実態調査では、妊娠期の転倒経験者は18.7% を示し、転倒件数は妊娠経過とともに増加し、午後から夜にかけて転倒発生が多かったことが明らかとなった。②重心移動量の変化分析では、妊娠末期において、前方方向への重心移動量が減少することが明らかとなった。③前方リーチ動作の3次元動作解析では、妊娠が経過するにつれて、股関節で制御する力は減少し、かわりに足関節で制御する力が増加することが明らかとなった。結果より、妊娠期での転倒は多く、予防のためには足部筋力を強化することが示唆された。
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人間生活工学
巻: Vol.15,No.1 41号 ページ: 58-64