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2011 年度 実施状況報告書

月経周期に伴う育児感情尺度の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23593330
研究機関国際医療福祉大学

研究代表者

濱嵜 真由美  国際医療福祉大学, 保健医療学部, 准教授 (90352335)

研究分担者 常盤 洋子  群馬大学, 保健学研究科, 教授 (10269334)
齋藤 益子  東邦大学, 看護学部, 教授 (30289962)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード月経前症候群 / 看護診断 / PMS / 児童虐待
研究概要

本研究の目的は、児童虐待予防に月経前症状の軽減を目的とした「月経周期に伴う育児感情尺度」を開発し、この尺度が、月経前症候群(以下PMSという)の診断と母親のセルフケアの動機づけ(看護介入)になっているか検討することである。具体的な目標は以下の通りである。 第1段階:育児中の母親のフィジカルアセスメントと子どもに対する月経前症状を明らかにする。第2段階:「月経周期に伴う育児感情尺度」(暫定版)を作成する。第3段階:「月経周期に伴う育児感情尺度」(暫定版)の信頼性と妥当性の検討と介入効果の判定を行うであった。 23年度の実施した研究の成果は、24年度実施予定であった関連する国内外の先行文献の文献レビューを行った。さらに、1歳~2歳児を持つ母親で、基礎体温表から月経前症候群と診断された母親の10名の内容分析のデータをもとに比較検討した。その後、月経前期の育児感情尺度の構成概念を決定した。最後に、内容分析のコードから下位尺度を抽出している段階である。 基礎体温表の結果より、月経前の高温期の否定的感情が、医療者の保健指導や健康教育で看護介入していくことより、母親が食事療法・運動療法・ストレス対処行動の変更などのセルフケアを継続的に行い「子どもにあたる・子どもにイライラする」などの症状が軽減し情緒的安定を保っていた。その結果、育児中の母親および子どもと、パートナーや実母などの家族のQOLの維持と向上に貢献出来るものとして意義が高いと考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究の目的は、児童虐待予防に月経前症状の軽減を目的とした「月経周期に伴う育児感情尺度」を開発し、この尺度がPMSの診断と母親のセルフケアの動機づけ(看護介入)になっているか検討することである。具体的な目標は以下の通りである。 23年度は、育児中の母親の骨密度、体組成、唾液アミラーゼの検査などのフィジカルアセスメントと子どもに対する月経前症状を明らかにする。24年度は、「月経周期に伴う育児感情尺度」(暫定版)を作成する。25年度は、「月経周期に伴う育児感情尺度」(暫定版)の信頼性と妥当性の検討と介入効果の判定を行うであった。達成度は、育児中の母親のフィジカルアセスメントをより効果的に実施するために、文献レビュー行い、さらに倫理審査後、10名のプレテストを行った。また、1歳児~2歳児を持つ母親を対象に2~3周期の基礎体温表の記入により、月経前症候群と判断した母親のみの検討を実施した。23年度の研究計画内容と24年度の研究計画内容を入れ替え研究の順序性の変更を行ったが、今後の成果を期待するうえでは、必要であったと思われる。

今後の研究の推進方策

24年度は概念モデルと下位尺度をもとに尺度の総質問項目数、各質問領域の質問数を検討し、具体的な質問項目を作成する予定である。なお、総質問数に関しては回答者の負担も考慮し、既存の尺度を参考に質問項目数を30~40項目とする。「月経周期に伴う育児感情尺度」(暫定版)の作成後、原案をもとに、下位尺度に沿った質問項目および測定様式を検討する。その後、不適切な質問項目を除外し、質問項目を決定する予定である。 当初23年度実施予定であった1歳児から5歳児を持つ母親300名に、骨密度、体組成、ストレスの検査を行い母親のフィジカルアセスメントを実施する。その後、月経前症候群の簡易テストと文章完成法テスト(SCT)を行い、育児中の母親の子どもに対する月経前症状を明らかにする予定である。 さらに、国内外の看護学会の発表、学会誌に投稿し研究成果の発表を行う予定である。また、研究計画通りに進まないときには研究分担者と相談し、「月経周期に伴う育児感情尺度」(暫定版)の開発と、1歳児から5歳児を持つ母親のフィジカルアセスメントを行うための基礎研究を同時に実行できるように工夫を行う予定である。

次年度の研究費の使用計画

ICレコーダーについては、効率よくインタビューを進めていくために2台の予算を計上した。また20人にインタビューを施行し、逐語録を作成して内容分析するため、逐語録作成と資料整理の謝金を計上した。 質問紙調査のデータ入力として研究補助と資料整理に関わる謝金を計上した。 成果発表のため学会の旅費とポスターの印刷費、翻訳代を計上した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 月経前症候群を有する母親の対処方法とソーシャルサポートに関する研究

    • 著者名/発表者名
      濱嵜真由美、常盤洋子
    • 学会等名
      第52回日本母性衛生学会学術集会
    • 発表場所
      国立京都国際会館
    • 年月日
      平成23年9月29日

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公開日: 2013-07-10  

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