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2014 年度 実績報告書

月経周期に伴う育児感情尺度の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23593330
研究機関国際医療福祉大学

研究代表者

濱嵜 真由美  国際医療福祉大学, 保健医療学部, 准教授 (90352335)

研究分担者 常盤 洋子  群馬大学, 保健学研究科, 教授 (10269334)
齋藤 益子  帝京科学大学, 公私立大学の部局等, 教授 (30289962)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワードPMS
研究実績の概要

目的:本研究の目的は、育児期の母親が月経前症候群であると認識するための「月経周期に伴う育児感情尺度」の開発をし、その信頼性と妥当性を検討することである。
方法:対象は保育園、幼稚園通園中の0歳児~6歳児を持つ20歳から44歳の母親を対象に、無記名自記式質問調査を実施した。1640名に配布し、回答の得られた878名のうち797名を分析の対象とした。尺度の質問項目は、12名の基礎体温表34周期と、「月経前症候群と診断した母親の質的研究」より得られた文章から育児期の母親の月経前症状に対応させて選択した。尺度項目は48項目からなり、回答は5件法であり、月経周期に伴う月経前症状の変化が測定される。
結果:主因子法、プロマックス回転の因子分析の結果、38項目5因子である【月経開始前の子どもを中心とした否定的感情】、【月経開始後の肯定的感情】、【月経開始前後の夫(パートナー)のサポート】、【月経開始前の否定的な社会症状】、【月経前の身体的症状】が抽出された。信頼性の検討では、下位尺度にCronbach′sα=.792、~.935の高い信頼性が確保された。【月経開始前の子どもを中心とした否定的感情】と【月経開始前の否定的な社会症状】には正の相関が示され、【月経開始前後の夫(パートナー)のサポート】には負の相関が示された。ソーシャルサポートスケールとの間には、【月経開始前後の夫(パートナー)のサポート】とは正の相関、【月経開始前の子どもを中心とした否定的感情】と【月経開始前の否定的な社会症状】には負の相関が示され、基準関連妥当性が確認された。
結論:本研究の「月経周期に伴う育児感情尺度」は、妥当性および信頼性が証明された。本尺度の活用により、育児中の母親の月経前症候群のセルフアセスメントに役立てることが期待でき、医療者が月経前症状改善を支援するための診断基準の1つとして貢献が可能である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 月経前症候群がある母親のストレス対処過程の質的研究2014

    • 著者名/発表者名
      濱嵜真由美
    • 学会等名
      第34回日本看護科学学会学術集会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場
    • 年月日
      2014-11-29 – 2014-11-30

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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