平成25年度実施の子宮頸がん検診に関する数量調査(WEB利用:全1739サンプル)の分析とそれに基づく、健康教育用CDの作成およびCDの公開を行った。 サンプルは20から30歳の範囲(20代34%)で1080名を対象としたA調査、サンプルを20歳代未婚者に限定し659名を対象としたB調査である。2回の調査では有職者と学生が主な対象で調査は関東5県である。A調査は47.4%が既婚者で、52.8%に子がいた。過去2年間の子宮がん検診率は57.9%で、検診動機は①職場健診(オプション希望含む)37.9%、②市町村からの案内26.8%、①②に含まない自発的検診18.4%で、これらで83.1%を占めた。検診頻度は1年間隔が最も多く48.1%で、92.8%は異常なしと回答した。 B調査の結果は、学生が21.2%を占め、2年以内の子宮がん検診率は27.8%であった。検診動機は、①市町村からの案内・クーポン券が届いた43.2%(クーポン10.4%)、②職場健診(オプション希望含)24.0%、③自発的23.0%、などであった。HPV予防ワクチン接種率(3回)は4.6%で、60.4%が全額自費と回答した。検診頻度は1年間隔が最も多く33.3%であった。未検診理由(複数回答可)は検診への躊躇29.4%が最も多く、検診に行きたくない28.8%、検診台への抵抗26.7%、検診時間が確保できない23.3%などが上位に挙げられ、先行調査と同様な内容であった。 A調査のコンジョイント分析による5つの環境条件に対する8プロファイルによる検診行動の意向調査では、「無料クーポン券・平日夜間・待ち時間30分以内・婦人科女医・検診車」の支持が最も高く、検診に行きたいが52.2%を占め、B調査においても支持されたプロファイルは同様であった。 調査結果をもとに子宮頸がん検診の目的と方法を盛り込んだCDを作成し公開した。
|