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2013 年度 実績報告書

がん患者を親に持つ子どものグリーフケアに対応する医療者教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23593335
研究機関北里大学

研究代表者

小島 ひで子  北里大学, 看護学部, 教授 (50433719)

キーワード医療者教育プログラム / グリーフケア / がん患者を親に持つ子ども
研究概要

研究全体構想は「親のがん告知~死別後に向けてがん患者を親に持つ子どものグリーフケアシステムの構築」を目指し、その一環として本研究は「がん患者を親に持つ子どものグリーフケアに対応する医療者教育プログラム」を開発し有効性を明らかにすることとした。研究デザインは介入研究とし、対象者は臨床経験3年以上で子どものグリーフケアに関心のある看護師その他の医療者とし、研修前後等にアンケートを実施した。プログラム概要は、「医療者が、がん患者を親に持つ子どものグリーフケアへの意識を高め、必要性を理解し実践できる」こととし2回で構成した。1回目は、講義・演習を中心に、「がん患者を親に持つ子どもに対する 医療者の思いの共有」「子どもの理解と関わり」「がん患者を親に持つ子どものへの病状説明-DVD作成」「親と死別した子どものケア」とした。2回目は、1回目研修数ヶ月後に、臨床での振り返り、事例に基づいたロールプレイ等をした。平成24年度は、研修(1カ所)を通し参加者からは良い評価を得た。そこで平成25年度は、関東近郊3カ所で、同プログラムで実施した。その結果、参加者は1回目34名2回目29名、看護師、医師、薬剤師であった。参加目的について、子どものグリーフケアの必要性は理解しているが、かかわり方がわからないとの回答が半数を占めた。研修全体の評価は、がん患者を親に持つ子どものグリーフケアへの関心度やケア実践への意欲が高まり参考になったとの回答が多くを占め有効であったと考える。さらに病棟カンファレンスでテーマにするなどスタッフへの啓発活動にも繋がっていた。また継続的な研修実施や応用プログラム開発等への要望も高く、今後の課題としていきたい。それに伴い「子どものためのグリーフケア」ホームページを作成し、研修会周知・結果等を掲載したが、今後は医療者・家族に向けての情報提供も検討していきたい。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] がん患者を親に持つ子どものグリーフケアに対応する医療者教育プログラムの開発第2報、

    • 著者名/発表者名
      小島ひで子
    • 学会等名
      日本臨床死生学会
    • 発表場所
      政策研究大学院大学(東京都港区六本木)
  • [学会発表] がん患者を親に持つ子どものグリーフケアに対応する医療者教育プログラムの開発-終末期がん患者を親に持つ子どもへの関わりー

    • 著者名/発表者名
      小島ひで子
    • 学会等名
      臨床生死学研究会
    • 発表場所
      帝京科学大学千住キャンパス(東京都足立区)
  • [学会発表] ターミナル・グリーフの状態にある子どもと家族をどう支えるか

    • 著者名/発表者名
      小島ひで子
    • 学会等名
      日本家族研究・家族療法学会第30回大会
    • 発表場所
      タワーホール船堀(東京都江戸川区船堀)
    • 招待講演
  • [備考] 子どものためのグリーフケア

    • URL

      www.grief-care-children.com

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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