【目的】ハイリスク母子の出産後早期における応答性の特徴について明らかにすることである。【研究方法】対象はA大学病院で出産した初産の母子。授乳場面における母子の行動評価指標は、AMISスケール日本語修正版を用い、母親の新生児および育児に関する認知評価にはMABS日本語版、母親の心理的特性指標としてSTAI状態不安を用いた。【結果】AMISの母親項目と母親が認識する児の敏活さrs=0.9およびAMISの児項目と二者関係項目rs=0.83と高い相関が認められた(p=0.05)。以上より、母親の児に対する認識が行動と関連すること、相互作用の出現には母親よりも児の状態がより影響していることが示唆された。
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