研究課題/領域番号 |
23593338
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
川口 千鶴 順天堂大学, 公私立大学の部局等, 教授 (30119375)
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研究分担者 |
及川 郁子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (90185174)
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キーワード | 予防接種 / 子ども / ヘルスプロモーション / 健康教育 / 看護師 |
研究概要 |
本研究は、子どものヘルスプロモーションの促進に向け、看護師が行う子どもの予防接種プログラムに関連した看護介入のプログラムを作成・実施し、予防接種プログラムとしての汎用性を高め、具体的な看護介入プログラムの普及に向けたガイドラインを作成することを目的としている。 本年度前半は、昨年度より作成している3つの予防接種プログラムを精練・完成させ、プログラム実施に向けた流れや手順、プログラム・ガイドラインの評価方法等について検討した。その後、研究計画について研究者が所属する機関の倫理審査を受け、承認を得た。 後半は、研究計画に基づき、プログラムを実施し評価を行ってくれる協力者を募り、データ収集を開始した。具体的には、日本外来小児科学会ワークショップで看護師が行う子どもの予防接種プログラムを紹介し研究協力を依頼した。また、研究メンバーを通じて、プログラムを実施し評価するための研究協力施設・研究協力者を募集した。募集に応じ承諾が得られた施設・協力者に、プログラムの実施を依頼し、プログラムの効果およびプログラム・ガイドラインの評価を含めたデータの収集を行った。年度末(3/31)現在、Aプログラム目標数30例に対し11例、Bプログラム目標数(対照群/実施群)30例/30例に対し16例/4例、Cプログラム目標数(対照群/実施群)30例/30例に対し、6例/5例のデータが集められ、継続して次年度もデータ収集の予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
プログラム実施のための施設・協力者のリクルートやデータ収集数の確保等でやや難航しているものの、次年度のデータ収集期間を数か月延長することによって、目標数のデータが得られるものと考える。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度は予防接種介入プログラムの実施と効果の検証、および実施方法に関する検討のためのデータ収集を平成24年度に続けて行うとともに、予防接種介入プログラムの普及のためのガイドラインを検討し作成する。 目標数のデータ収集が当初設定した期間内には難しいため、データ収集期間を延長すること、および当初の予定に加えて、実施者によるグループディスカッションを追加し、効果の検証、実施方法の検討、普及に向けた検討に使用する。 平成25年度は最終年度のため、成果の公表(普及を視野に入れた)方法についても検討する。
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次年度の研究費の使用計画 |
データ収集期間を延長し、一施設当たりの収集期間が延びるため、プログラムCに必要なPCが不足する。そのため、PCの購入、また実施者によるグループディスカッションを追加したことによる経費(交通費、会議費、謝礼など)、普及についての示唆を得るための日本外来小児科学会WSの開催(参加費・交通費など)が必要となり、研究費はこれらに充当する予定である。
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