研究課題/領域番号 |
23593340
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
西田 みゆき 順天堂大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (00352691)
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研究分担者 |
込山 洋美 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90298224)
山高 篤行 順天堂大学, 医学部, 教授 (40200703)
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キーワード | 排便障害児 / 小児外科看護 / エンパワーメント |
研究概要 |
本年度の研究目的は、子ども用と家族用のエンパワーメント看護ケアプログラムを構築し、小児外科外来での看護ケアのための看護師教育プログラムの開発を行うことであった。 エンパワーメント看護ケアプログラム構築の方法としては、入院している排便障害児の家族への支援教材(ガイドブック、ブリステルスケール、排便日誌)を用いた支援と、外来通院している排便障害児とその家族への看護支援を行い、看護ケアプログラムを構築した。対象は、①入院中の子ども(2-4歳)とその家族6組②外来通院中の排便障害のある子ども(6‐13歳)とその家族17組であった。結果としては、入院中の家族は、支援教材により、排便ケアの知識を得られ、育児に対する見通しがついたと話した。通院中の子どもには、家族へのケアから子ども自身がセルフケアができるような子ども自律性を促すケアを行うことにより、子ども自身が自信を持つことができ、自分の排便状況を説明でき、自分で排便コントロールを試みることができるようになった。その上、母親は子どもができることが増えることで子どもの能力を信頼し任せられるようになっていった。 小児外科外来での看護師教育プログラムについては、入院中の排便障害児の家族へのケアを優先して行うよう予定を変更したため、次年度に継続して行えるようにする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度の目的であった子ども用と家族用のエンパワーメント看護ケアプログラムを構築については、おおむね達成できた。しかし、新しい課題として、出生時と思春期以降のケアについてトータルでプログラムに含めていく必要性が示唆された。また、看護師の教育プログラムについては達成しきれていないため、次年度の計画内に含め達成に近づけていく。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、出生時と思春期移行の看護ケアを含め排便障害児へのトータル的な看護ケアを再構築していく。看護師への教育プログラムについては、アクションリサーチを行いながら、助産師を含め、病棟看護師、外来看護師を巻き込みプログラムの現場での活用につなげられるよう行っていく予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究成果の公表と知見の入手のための学会参加旅費を追加していく。
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