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2011 年度 実施状況報告書

総合病院外来において医療処置を受ける子どもと親へのプレパレーションモデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23593347
研究機関聖泉大学

研究代表者

流郷 千幸  聖泉大学, 看護学部, 教授 (60335164)

研究分担者 法橋 尚宏  神戸大学, 保健学研究科, 教授 (60251229)
古株 ひろみ  滋賀県立大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (80259390)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワード総合病院 / 子ども / 採血 / プレパレーション
研究概要

本研究の目的は、総合病院外来で医療処置を受ける子どもと親へのプレパレーションモデルの開発である。子どもを専門としない総合病院の状況にあったプレパレーションモデルを作成するために、平成23年度は(1)総合病院外来に勤務し子どもの採血にかかわる看護師への質問紙調査、(2)総合病院に勤務し子どもの採血にかかわる看護へのインタビューにより、総合病院外来における採血を受ける子どもと親へのプレパレーションの実態を把握することとした。(1)質問紙調査全国の公立病院リストから小児外来を実施している総合病院131施設に調査を依頼し、786名の看護師を対象に質問紙調査を実施した。回答は285名から得られた(回収率36%)。質問紙の内容は、勤務状況、プレパレーションの認識、プレパレーションの実施状況および実施に影響を及ぼす要因などを中心に先行研究を参考にしながら自記式質問紙を独自に作成した。質問紙調査の実施にあたっては、まず施設長に調査の承諾を得る。承諾が得られた施設において、外来に勤務する看護師に研究依頼文、質問紙、返信用封筒の配布を依頼し、看護師個々で記入し投函していただいた。現在、データ分析中である。(2)インタビュー総合病院において、子どもの採血にかかわる看護師3名を対象に、子どもの採血時のプレパレーション実施の状況や実施に影響を及ぼす要因などについて30分程度の半構成的面接を行い、その内容を逐語記録にし分析した。その結果、病棟においても採血時のプレパレーションについて、看護師と医師の間に認識のずれがあること、外来に勤務する看護師においては、プレパレーションに対する意識が低いことなどが明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成23年度の予定は、(1)総合病院外来に勤務する看護師を対象に採血を受ける子どもと親へのプレパレーションについて質問紙調査を行い、課題を把握する。また、(2)プレパレーション検討会を実施する施設に勤務する看護師にアクションリサーチへの参加を依頼し、対象看護師へのインタビューを行い、総合病院外来におけるプレパレーション実施の課題を明確にする、であった。(1)は現在、データ入力中、(2)はインタビューが終了しており、おおむね順調に進んでいる。しかし、インタビュー対象者のうち2名が異動となり、改めて検討会への参加者を募ることとなった。

今後の研究の推進方策

平成24年度は、対象看護師とプレパレーション検討会を実施し(1回/3カ月)、総合病院外来で使用できる採血を受ける子どもと親へのプレパレーションモデル案を作成する予定である。プレパレーション検討会の開始までに、質問紙調査の結果を明らかにしておく必要がある。また、インタビューの結果から、総合病院小児病棟においても、プレパレーションについて看護師と医師との間に認識のずれがあることが明らかとなったことから、総合病院小児病棟、小児専門病院におけるプレパレーションの実施状況も踏まえ、多角的に検討する必要があると考えられた。そこで、従来の計画に加えて、総合病院小児病棟、小児専門病院に勤務する看護師を対象に、23年度と同様の質問紙調査を実施することとした。

次年度の研究費の使用計画

24年度研究経費では、プレパレーション検討会で使用するポータブルプロジェクター、ポータブルDVDプレイヤーなどを購入する予定である。また、新たに質問紙調査を実施する予定であり、その費用としては、23年度より繰越分を充当する。

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公開日: 2013-07-10  

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