研究課題/領域番号 |
23593347
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研究機関 | 聖泉大学 |
研究代表者 |
流郷 千幸 聖泉大学, 看護学部, 教授 (60335164)
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研究分担者 |
法橋 尚宏 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (60251229)
古株 ひろみ 滋賀県立大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (80259390)
平田 美紀 聖泉大学, 看護学部, 助教 (90614579)
鈴木 美佐 聖泉大学, 看護学部, 助手 (10633597)
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キーワード | プレパレーション / 総合病院 / 子ども / 採血 |
研究概要 |
本研究では、子どもを専門としていない総合病院外来で医療処置を受ける子どもと親へのプレパレーションモデルの開発を目的としている。平成23~24年は当初の計画通り総合病院外来において採血を受ける子どもと親へのプレパレーションの実態を把握するために、全国の公立総合病院に勤務し子どもの採血に関わる看護師を対象に質問紙調査を行った。その結果、外来看護師におけるプレパレーションの認知が51%であるのに対し病棟看護師の認知は70%であること、保護者の付き添いは年齢が低い程行われておらず、4-5歳においても11%であることなどが分かった。(これらの結果について第32回日本看護科学学会(東京)、25thICN(オーストラリア)、第23回小児看護学会(高知)、第33回日本看護科学学会(大阪)聖泉大学看護学研究vol.3,1-8に順次発表している。) また、25年には地域の総合病院に勤務する看護師、保育士とともにプレパレーション検討会を3か月毎に2時間程度実施した。参加者は12名(うち保育士1名)であった。内容はプレパレーションの講義、調査結果の報告とディスカッション、各施設のプレパレーション実施における課題、学生のプレパレーションへの取り組み紹介等であった。参加者からは、検討会に参加しプレパレーションに対する認識が変わった、病棟に学習成果を還元することができた、今後もプレパレーション検討会に参加しモデル構築や研究にも関わりたい等の意見がきかれた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
23年度度より3年間、本研究の目的である「総合病院外来における医療処置を受けることもと親へのプレパレーションモデル作成」のために①総合病院外来における医療処置を受ける子どもと親へのプレパレーションの実態の把握。②総合病院外来に勤務する看護師とともにプレパレーション検討会を実施し、プレパレーション実施における課題を明確にする。といった課題に取り組んできた。今年度も滋賀子どものプレパレーション検討会をビギナークラス、アドバンスクラス(昨年度より継続の参加者)に分けて継続し、ビギナークラスでは今年度と同様の内容、アドバンスクラスでは各施設の課題解決に向けた議論を行い、各施設におけるプレパレーションモデルを作成する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
26年度は最終年度となるため、滋賀子どものプレパレーション検討会において各施設で活用可能なプレパレーションモデルの構築を行う予定である。当初は総合病院外来におけるプレパレーションモデルを考えていたが、参加者のすべてが病棟に勤務する看護師または保育士であるため、各施設におけるモデルの作成に変更する。 また、ビギナークラスへの参加者を新たに募集し、次年度以降も本検討会を継続していけるような基盤を作る。さらに、昨年度の参加者からの本検討会の評価やプレパレーションモデルについて公表できるよう準備を進めていく。
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