研究課題/領域番号 |
23593347
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研究機関 | 聖泉大学 |
研究代表者 |
流郷 千幸 聖泉大学, 看護学部, 教授 (60335164)
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研究分担者 |
法橋 尚宏 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (60251229)
古株 ひろみ 滋賀県立大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (80259390)
平田 美紀 聖泉大学, 看護学部, 助教 (90614579)
鈴木 美佐 聖泉大学, 看護学部, 助手 (10633597)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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キーワード | 乳幼児 / 採血 / プレパレーション / 看護師 / 総合病院 / アクションリサーチ |
研究実績の概要 |
本研究では、総合病院で採血を受ける子どもと親へのプレパレーションモデルを開発するために、23、24年度に総合病院に勤務し子どもの採血に関わる看護師を対象とした質問紙調査を行なった。その結果、総合病院において看護師のプレパレーションの認知は7割であったこと、3歳以下の子どもは親と離されたり、寝かされた姿勢で採血が行なわれていること、看護師が子どもに付き添う親の存在の重要性を認識していないことが明らかになった。 25.26年度は子どもの採血に関わる看護師等を対象にプレパレーション検討会を4回/年実施した。参加者は25年度11名、26年度8名であった。検討会ではプレパレーションに関する学習の他、各施設のプレパレーション実施状況や課題について話し合った。参加者が各回で得た内容を施設へ持ち帰り、プレパレーションへの取り組みの改善に向けて働きかけ、その進捗を検討会で報告するというアクションリサーチの手法を用いた。最終年度はビギナーコース(1年目)の他に、アドバンスコース(2年目)を設けた。アドバンスコースの参加者は4名で、施設に応じたプレパレーションツール(採血用DVD)の作成に取り組んだ。総合病院におけるプレパレーション普及のために、これらの活動の内容を第25回小児看護学会(テーマセッション)において発表予定である。 総合病院における看護師のプレパレーションの認知は10年前の3割から7割へと高くなっているものの、その内容は未だ十分とは言えない。研究者らと看護師らが共に検討会を重ねることで、参加者の施設においてもプレパレーションへの取り組みが少しずつ変化してきている。総合病院ではローテーションの問題があるため、施設で継続してプレパレーションに取り組める体制を作る必要があり、そのために本検討会も継続していく予定である。
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