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2011 年度 実施状況報告書

セクシュアリティの家族支援に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23593355
研究機関近大姫路大学

研究代表者

三木 佳子  近大姫路大学, 看護学部, 講師 (60584175)

研究分担者 法橋 尚宏  神戸大学, 保健学研究科, 教授 (60251229)
前川 厚子  名古屋大学, 医学部, 教授 (20314023)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワードセクシュアリティ / 家族看護 / 概念分析 / 家族支援 / 尺度開発 / 保健医療
研究概要

本研究の目的は、「わが国の保健医療領域におけるセクシュアリティの満足度尺度」と「セクシュアリティと家族機能の関連性を示したモデル」を開発することである。定義が曖昧で保健医療領域でも捉えにくいセクシュアリティの概念の構造と定義を明らかにする必要があったため、まず、わが国の保健医療領域におけるセクシュアリティの概念分析を行った。概念分析は、医学中央雑誌から抽出した32文献を対象に行い、先行要件、定義属性、帰結に分けて概念の要素を抽出した。 抽出した要素から、「個人・家族のウエルビーングが結果として生じる、環境要件や生理的要件が先立って現れる個人の性的特性と性的対象者との相互作用」と定義づけた。さらに、その構造を図示した。この結果を、日本スト―マ・排泄・リハビリテーション学会に報告し、臨床家の意見から構造と定義を洗練した。これまでの結果は、曖昧であった「わが国の保健医療領域におけるセクシュアリティ」の定義、構造を明確にすることができ、保健医療領域の臨床家や研究者に共通の認識に役立てることができる。 概念分析により抽出された要素から尺度開発に向けて質問項目を作成した。尺度が開発されると個人のセクシュアリティが説明と問題のアセスメントが容易にできるようになる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究実施計画では、23年度は、概念分析から予備調査に向けた質問項目まで作成を予定しており、質問項目の作成まで行うことができた。さらに、「わが国の保健医療領域におけるセクシュアリティの概念分析」の学会誌投稿論文を作成した。日本看護科学雑誌に投稿予定である。

今後の研究の推進方策

22年度に作成した学会誌投稿論文「わが国の保健医療領域におけるセクシュアリティの概念分析」を最終確認後、日本看護科学雑誌に投稿する。  概念分析の要素に基づき作成した質問項目から「わが国の保健医療領域におけるセクシュアリティの満足度尺度」の原案を作成する。尺度原案は2段階で洗練し試作版尺度を作成する。まず、専門家による内容妥当性、内容表現の適切性について意見を得て修正を行う。次に、すでに保健医療領域の対象患者に予備調査を実施し内容表現の適切性を検討する。予備調査は神戸大学大学院保健学研究科の倫理委員会の承認を得た後に実施する。 専門家と保健医療領域の対象患者の協力の意見から試作版尺度と家族機能尺度とともに本調査を行う。本調査は予備調査と同様に神戸大学大学院保健学研究科の倫理委員会の承認を得た後に実施する。得られた結果は因子分析を行い、内容的妥当性を高めて尺度開発に至る。調査は内容が性に関するものであるため、対象者に不快な思いをさせないように配慮する予定であるが、回答率が低いことが予測される。このため対象者獲得のための再調査に時間を要する可能性がある。  以上が23年度の計画である。24年度に開発した尺度の学会発表、論文作成、セクシュアリティと家族機能の関連など多面的な分析を行う予定である。

次年度の研究費の使用計画

次年度は予備調査、本調査を実施する。調査用紙作成に伴う文房具費、調査のための宿泊旅費、質問紙の郵送費、郵送作業のための人件費・謝金に使用予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] わが国の保健医療領域における現代のセクシュアリティの概念2012

    • 著者名/発表者名
      三木佳子
    • 学会等名
      第29回日本スト―マ・リハビリテ―ション学会
    • 発表場所
      福島県郡山市
    • 年月日
      2012年2月4日

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公開日: 2013-07-10  

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