本研究は尿中8-OHdGとGHQ28を用い、妊娠時期別にストレス状況の横断調査を行った。妊娠時期別では就労/非就労に関わらず全ての妊婦のGHQ28と尿中8-OHdGは妊娠初期が最も高く、妊娠後期になるにつれて低下した。また妊娠初期のGHQ28は初産婦である就労妊婦のほうが非就労妊婦よりも精神的ストレス状況が高い結果が得られた。妊娠合併症と出生時体重は就労/非就労に差を認めなかった。また妊娠初期に切迫流早産と診断された38名は就労/非就労は同数であり、就労が妊娠に悪影響を及ぼしているという明らかな結果は得られなった。
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