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2012 年度 実施状況報告書

養護教諭のためのフィジカルアセスメント教育プログラムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 23593366
研究機関弘前大学

研究代表者

葛西 敦子  弘前大学, 教育学部, 教授 (80185735)

研究分担者 三村 由香里  岡山大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (10304289)
松枝 睦美  岡山大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (30347653)
佐藤 伸子(田川伸子)  熊本大学, 教育学部, 講師 (10226946)
中下 富子  埼玉大学, 教育学部, 教授 (50398525)
キーワード養護教諭 / フィジカルアセスメント / 養護教諭養成教育 / 現職養護教諭研修
研究概要

養護教諭は,子どもの健康課題や健康問題への対応のために,「子どものからだをみる視点」であるフィジカルアセスメントの知識技能を身につけることが必須である。本研究の最終目的は,養護教諭養成教育ならびに現職養護教諭研修において実践できる「子どもの訴え」に対応したフィジカルアセスメント教育のプログラムを構築することである。
平成24年度の会議は4回開催し,研究は計画に沿って行った。
【計画2(質問紙調査の実施)-調査1.養護教諭に必要な「子どものからだをみる」フィジカルアセスメント】に関しては,日本養護教諭教育学会第20回学術集会(平成24年10月7日)にて,演題“養護教諭養成大学における「子どものからだをみる」フィジカルアセスメントに関する教育の現状”を発表した。【計画2-調査2.養護教諭に必要な「フィジカルアセスメント」技術】に関しては,現職養護教諭約400名を対象に調査した結果を,論文執筆中である。【計画2-調査3.「フィジカルアセスメント」技術実習の効果】に関しては,日本健康相談活動学会第9回学術集会(平成25年3月3日)にて,演題“現職養護教諭への事例を用いたフィジカルアセスメント研修プログラムの評価”を発表した。【計画4.「子どもの訴え」別による「フィジカルアセスメント」教育プログラムの作成と実践】に関しては,「頭が痛い」子どもの事例の教育プログラムを作成した。その教育プログラムを,養護教諭養成課程学生では学校看護学の実習において,現職養護教諭では教育職員免許法更新講習(平成24年8月6日),全国養護教諭連絡会議宮崎研究会(平成24年10月27日)において実践した。
科研費申請時の計画にはなかったが,「子どもの訴え」に対応したフィジカルアセスメントとして,著書「養護教諭のためのフィジカルアセスメント(仮題)」の原稿を分担執筆しているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

科研費申請時の平成24年度計画では,【計画2.質問紙調査の実施】までであった。それが【調査1.養護教諭に必要な「子どものからだをみる」フィジカルアセスメント】と,【調査3.「フィジカルアセスメント」技術実習の効果】については,学会での演題発表まで行った。
科研費申請時の平成24年度計画では,質問紙調査の実施であった【調査2.養護教諭に必要な「フィジカルアセスメント」技術】について,平成23年度の実施報告書で,計画を前倒しし,平成25年3月末までに論文投稿を計画したが,そこまでは至らなかった。
本研究の最終目的は,養護教諭養成教育ならびに現職養護教諭研修において実践できる「子どもの訴え」に対応したフィジカルアセスメント教育のプログラムを構築することである。その目的達成のため,【計画2-調査1】では,養護教諭養成大学で看護学を担当する教員の教育の現状を把握できた。【計画2-調査2】では,養護教諭が対応している「子どもの訴え」を調査した結果から,養護教諭に必要なフィジカルアセスメントの項目を検討しているところである。【計画2-調査3】では,現職養護教諭の調査では,フィジカルアセスメント研修プログラムにおいて事例検討を取り入れる事が有効であることが明らかとなった。
科研費申請時の計画にはなかったが,「子どもの訴え」に対応したフィジカルアセスメントとして,著書「養護教諭のためのフィジカルアセスメント(仮題)」の原稿を分担執筆したことからも,「(1)当初の計画以上に進展している。」と評価する。

今後の研究の推進方策

研究組織が,弘前大学,埼玉大学,岡山大学,熊本大学と全国に分散しているため,定期的に会議を開催し研究を進めていく。
【計画4.「子どもの訴え」別による「フィジカルアセスメント」教育プログラムの実践と評価】に関しては,平成25年7月頃“「頭が痛い」と訴える子どものフィジカルアセスメント”教育プログラムに沿って,養護教諭養成課程学生を対象に講義・実習・演習を展開し,質問紙調査によって評価する。また,平成26年3月開催の日本健康相談活動学会第10回学術集会では発表する予定である。
【計画5-1.質問紙調査用紙の研究結果に関する学会発表と論文投稿】では,【調査1.養護教諭に必要な「子どものからだをみる」フィジカルアセスメント】,【調査3.「フィジカルアセスメント」技術実習の効果】は,すでに平成24年度に学会発表をすることができた。
【調査1】“養護教諭養成大学における「子どものからだをみる」フィジカルアセスメントに関する教育の現状(タイトル案)”と,【調査2.養護教諭に必要な「フィジカルアセスメント」技術】は日本養護教諭教育学会に,【調査3】“現職養護教諭への事例を用いたフィジカルアセスメント研修プログラムの評価(タイトル案)”は健康相談活動学会に,論文投稿を予定している。
【計画5-2.報告書の作成】を行う。
「子どもの訴え」に対応したフィジカルアセスメントとして,著書「養護教諭のためのフィジカルアセスメント(仮題)」(分担執筆)は,平成26年7月発刊予定である。

次年度の研究費の使用計画

研究組織が,弘前大学,埼玉大学,岡山大学,熊本大学と全国に分散しているため,会議開催のための旅費・会場借り上げに使用する。会議は,平成25年4月弘前,10月神戸,平成26年3月岡山を予定している。また,研究を進めるために,消耗品や謝金として使用する。
【計画4.「子どもの訴え」別による「フィジカルアセスメント」教育プログラムの実践と評価】の研究成果を学会発表(平成26年3月2日開催の日本健康相談活動学会第10回学術集会(岡山))するために,旅費に使用する。
【調査1】【調査2】【調査3】の学会誌への論文投稿日本養護教諭教育学会誌に論文投稿するに当たっての査読料等として使用する。
【計画5-2.報告書の作成】の印刷費として支出する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 養護教諭養成大学における「子どものからだをみる」フィジカルアセスメントに関する教育の現状

    • 著者名/発表者名
      葛西敦子,中下富子,三村由香里,松枝睦美,佐藤伸子
    • 学会等名
      日本養護教諭教育学会第20回学術集会
    • 発表場所
      愛知県名古屋市
  • [学会発表] 現職養護教諭への事例を用いたフィジカルアセスメント研修プログラムの評価

    • 著者名/発表者名
      佐藤伸子,葛西敦子,三村由香里,松枝睦美,中下富子
    • 学会等名
      日本健康相談活動学会第9回学術集会
    • 発表場所
      北海道札幌市

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公開日: 2014-07-24  

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