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2011 年度 実施状況報告書

高齢者のエンパワメントを促す介護予防プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23593367
研究機関千葉県立保健医療大学

研究代表者

佐藤 紀子  千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (80283555)

研究分担者 大光 房枝  千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (00555287)
丸谷 美紀  千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (50442075)
雨宮 有子  千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 講師 (30279624)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード高齢者 / 介護予防 / エンパワメント
研究概要

本研究の目的は、高齢者が住み慣れた地域で自分らしく生活していくための力となるエンパワメントを促す介護予防プログラムの開発を目指すことである。平成23年度は、高齢者のエンパワメントンを促す介護予防プログラム案の作成に向けて、まず、国内外の文献調査を系統的に行い、わが国における高齢者のエンパワメントの特徴および効果的な支援方法を整理した。次いで、市町村の介護予防事業プログラム担当者に対して、二次予防事業対象者向け通所型介護予防事業プログラムにおいてエンパワメントを意識した働きかけ(19項目)と高齢者のエンパワメントの評価視点(23項目)について、どの程度介護予防プログラムに組み込まれているのかと重要性の認識を調査した。本調査は、2段階方式で行った。まず、郵送による質問紙調査を実施した。郵送質問紙調査は、86件中41件の有効回答(46.5%)が得られた。エンパワメントの働きかけとして「プログラムに位置づけている」と7割以上が答えた項目は4つあり、最も高かった項目は「自宅でも無理なく取り組める方法や適した方法を提示している」(81.6%)であった。「ある程度意識している」を合わせると19項目中16項目が7割以上の回答率であった。19項目の重要性の認識は、すべての項目が9割以上であった。一方、エンパワメントの評価視点については、「評価指標に位置づけて捉えている」と答えた項目で最も高かったのは「自己の心身機能や生活機能の改善状況」(63.2%)であった。「意識的に捉えている」を合わせると23項目中13項目が7割以上の回答率であった。これらの結果からエンパワメントの働きかけおよび評価は、かなり意識的に行われているが、プログラムに位置づけることが課題であることが明らかになった。第2段階調査では具体的な内容の聞き取り調査を実施し、介護予防プログラム案を作成する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

計画当初、介護予防プログラム案は、文献検討と実践者5名程度の意見聴取により作成することとしていたが、より実効性の高い高齢者のエンパワメントを促す介護予防プログラム案を作成するために、質問紙調査および面接調査を組み込んだため、【研究2】の作成したプログラム案の作成が遅れ、実際に地域で実施し、評価する【研究2】に取りかかるところまでいかなかった。

今後の研究の推進方策

平成24年度は、郵送質問紙調査の結果を踏まえ、調査協力の同意が得られている自治体11か所に対して面接調査を実施し、プログラム案を作成し、それを用いて、【研究2】として実際に地域で介護予防プログラムを実施し、評価する。さらに【研究3】としてプログラム案の実用化に向けた検討(平成25年4月以降)として、実践者および研究者の意見聴取を行い、作成したプログラム案について実用化に向けて課題を見出し、プログラムを精錬させる。

次年度の研究費の使用計画

計画では平成23年度の後半から【研究2】に取り掛かる予定であったが、【研究1】の調査計画を修正したため、【研究2】に取り掛かることができず、今年度予算が次年度に繰り越された。平成24年度は、【研究2】に必要なプログラム実施・打ち合わせのための交通費、プログラムで使用するリーフレット印刷費、記録用の携帯用パソコン、デジタルカメラ、ICレコーダー、データ整理のための関連文具、調査内容のテープ起こし(業者委託)とデータ整理・プログラム準備のための謝金等が必要となり、24年度請求する研究費と併せて使用する。

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公開日: 2013-07-10  

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