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2011 年度 実施状況報告書

豪雪地域の介護予防リスクの高い高齢者を早期発見する近隣見守りチェックリストの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23593387
研究機関新潟県立看護大学

研究代表者

飯吉 令枝  新潟県立看護大学, 看護学部, 准教授 (40279849)

研究分担者 平澤 則子  新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (60300092)
藤川 あや  新潟県立看護大学, 看護学部, 講師 (80341840)
小林 恵子  新潟大学, 医歯学系, 教授 (50300091)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード介護予防
研究概要

本研究は豪雪過疎地域における介護予防リスクの高い高齢者を早期発見するための近隣の地域住民による見守りリストを作成することを目的とした。平成23年度は、介護予防の必要が高い高齢者を早期発見するための見守り項目を検討することを目的として、A市豪雪地域の高齢者を見守る地域住民((1)区長、(2)民生委員、(3)健康づくり推進員等地域の役員・老人クラブの会員・高齢者保健福祉サービス等の世話役など)と高齢者を見守る専門職((4)地域包括支援センターの職員、(5)地域担当保健師)、豪雪過疎地域に暮らす高齢者それぞれを対象に、介護予防の必要が高い高齢者を早期発見するために必要な見守り項目についてグループ・インタビューを行った。調査は平成24年3月に実施し、逐語録から近隣見守りにおいて必要な項目に関する文脈を抽出し、アイテムとした。倫理的配慮として、調査の趣旨、個人情報に関する秘密を守ること等を文書及び口頭で説明し、文書にて同意を得た。なお、新潟県立看護大学の倫理委員会の承認を得て実施した。その結果、介護予防の必要が高い高齢者を早期発見するために見守る項目として、「身だしなみが整っている」「部屋の整理整頓をしている」「趣味をしている」「玄関前の除雪をしている」「生活パターンンに変化がある」「動作が鈍くなっている」「外出している」「出不精になる」「近所付き合いをしている」「地域・家庭内で役割をはたしている」「きちんと受診や服薬をしている」「足腰に痛みがある」「顔色が悪かったり体調不良の訴えがある」「よく眠れている(特に冬期間)」「相談回数が増える」「物忘れがあり同じことを繰り返し言う」「気力がなくなってきている」「表情が乏しくなる」「夏場に比べて冬期間の落ち込みが激しい」があげられた。今後は、この結果を整理して見守りリストの項目を作成し、妥当性・信頼性の検討していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

3年間の計画はほぼ順調に進んでいる。今後は、23年度に実施したグループインタビューの結果を分析し、介護予防が必要な高齢者を早期発見するための見守りリストを作成して、その妥当性・信頼性を検討していく予定である。

今後の研究の推進方策

今後は平成23年度の結果から作成する介護予防が必要な高齢者を早期発見するための見守りリストの妥当性および信頼性の検討を実施する。調査対象は、見守りに承諾が得られたA市B区およびC区の75歳以上の自立または要支援の高齢者約100名とし、見守り調査の説明および同意書にて同意が得られた高齢者に、郵送にて質問紙を配布し、個別に回収する。また、地域包括支援センターの職員等から見守りリストを用いて同意が得られた高齢者への調査を行ってもらい、個別に回収する。その後、対象者をマッチングし、IBM SPSS Statistics 19を用いて分析を行う予定である。

次年度の研究費の使用計画

調査者への謝礼 3,000円×10人×2回=60,000円高齢者への謝礼 500円×100人=50,000円 切手代 200円×100人=20,000円(送料) 90円×100人=9,000円(返信用)    500円×10人×2回×2(送料・返信用)=20,000円(調査者)成果発表旅費等 10,000円×4人=40,000円

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公開日: 2013-07-10  

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