地区活動としてのアウトリーチ活動は、主に個別の対象者への生活支援を目的としたものと、地区把握を目的としたものに分けることができる。1)支援的なアウトリーチ活動は、潜在的リスクをもっている人・支援を求めない人・ニーズを自覚していない人・脆弱な人を主な対象としている。保健師は関係機関と連携協働し、地域の持つ力を活かし、積極的能動的な姿勢と、行政で公衆衛生看護を担う専門職としての責任をもって、介入を行う。2)地区把握のためのアウトリーチ活動は、日常的な保健活動や実態把握活動を通して、保健師が担当地区の特性や課題、人的資源など地域の潜在的な力を把握し、地域の健康課題の解決に活かす活動である。
|