研究課題/領域番号 |
23593402
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研究機関 | 人間総合科学大学 |
研究代表者 |
佐藤 美由紀 人間総合科学大学, 保健医療学部, 助教 (80550318)
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研究分担者 |
芳賀 博 桜美林大学, 自然科学系, 教授 (00132902)
齊藤 恭平 東洋大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40279443)
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キーワード | 地域高齢者 / 社会参加 / ポピュレーションアプローチ / ヘルスプロモーション / アクションリサーチ |
研究概要 |
本研究は、高齢者が生きがいを持ち健康を保持増進できるポピュレーションアプローチのプログラム開発に向けて、北海道の大都市郊外において平成21年度より進行中である高齢者の地域社会における役割の見直しに基づくヘルスプロモーションプログラムによる地域高齢者集団全体への長期的効果を検証し、プログラムのガイドラインを作成することを目的としている。今年度は、介入3年後の長期的効果を評価するために、介入地区及び対照地区に対して質問紙調査を平成25年3月に実施した。 (1)対象:対象は60歳以上の高齢者全員である。介入地区108名、対照地区174名が対象であった。 (2)回収:回収方法は、対象者の希望により、会場、郵送、訪問とした。回収数は介入地区88名(81.5%)、対照地区126名(72.4%)であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究は、質問紙調査による介入3年後のアウトカム評価とプロセス評価により、ヘルスプロモーションプログラムの評価を実施するものである。平成23年度は地域社会における高齢者の役割を見直した結果、新たに創出された地域活動の中心メンバーに対するインタビューを実施し、地域活動が創出された過程を分析した。平成24年度は介入3年後のアウトカム評価をするために、質問紙調査を完了した。以上については計画どおり進行しており、本研究の現在までの達成度はおおむね順調であると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度は以下について実施する。 (1)平成25年3月に実施した質問紙調査の解析を行い高齢者の地域社会における役割の見直しに基づくヘルスプロモーションプログラムによる地域高齢者集団全体への長期的効果を明らかにする。 (2)介入地区及び対照地区において結果報告会を開催し、質問紙調査により明らかになった効果を地域住民に報告する。 (3)介入1年後(平成23年)と介入3年後(平成25年)の質問紙調査による量的なアウトカム評価と平成23年度に実施したインタビューにより分析した新たに地域活動が創出された過程の質的なプロセス評価のトライアンギュレーションを実施する。 (4)(1)と(3)の結果に基づき、高齢者の地域社会における役割の見直しに基づくヘルスプロモーションプログラムのガイドラインを作成する。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度の質問紙調査は3月に実施したため、入力、集計作業を年度内にできなかったことから余剰金が生じた。余剰金は平成25年度に行う入力、集計作業に使用する。
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