最終年度では、前年度における予備調査、関連する調査より、「働く母親の出産・育児に伴う不安の現状と地域・職域連携モデルの構築による介入効果」を検討するために2つの課題を明らかにする必要があると考えた。 ①働く母親の不安の原因には家庭と仕事のバランスによる葛藤が仕事上のストレスとどのように関連している明らかにする必要性 ②地域において、職場復帰を考えている母親は職場復帰に関してどのような不安を抱えているかその現状を明らかにする必要性 ①働く母親の不安の原因には家庭と仕事のバランスによる葛藤が仕事上のストレスとの関連については、政令市であるA市B区の認可保育園4か所で乳幼児の保育を依頼している園児の保護者(父親・母親)を対象(720人)に、2013年7月20日から8月31日に各園より園児の保護者全員(世帯に1部)に父親用と母親用の無記名自記入式質問紙調査を配布し、年齢、性別、職業、就業年数、雇用形態、労働時間、子供の数、就業先の事業所規模、ワーク・ファミリー・コンフリクト(以下WFC)にはWFC日本語版、仕事上のストレスには職業性ストレス簡易調査票にて断面調査を実施し検討した。 ②職場復帰を考えている母親は職場復帰に関する不安の現状については、 政令市A区福祉保健センターにて、2013年8月~2014年3月(月2回開催)に実施される4か月児健康診査を受診しに来た母親約1200名を対象に、年齢、子供の数、復職予定の有無、就業年数、雇用形態、労働時間、就業先の事業所規模、うつ尺状態、職業性ストレス簡易調査票、就業先の育児支援状況に関する調査、そして復職時の不安の有無と不安の内容に関する質問紙票を受診者に配布し回収し検討した
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