研究課題/領域番号 |
23593415
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研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
宇田 優子 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 准教授 (70597690)
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研究分担者 |
三澤 寿美 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 准教授 (10325946)
島貫 秀樹 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 准教授 (40326749)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 自然災害 / 備え / パーキンソン病患者 |
研究概要 |
【目的】本研究は内服薬の中断によって病状悪化の危険性が高く、避難所での集団避難生活でも病状の悪化が予測されるパーキンソン病患者に対し、目的1、「災害への備え」として内服薬等の準備状況について実態を明らかにし、目的2、継続的な「災害への備え」について患者教育介入プログラムを開発するための3年間の介入研究である平成23年度は、被災体験のあるパーキンソン病患者3人にインタビューを実施した。分析の途中であるが、以下の結果が得られており、現在追加インタビューを計画中である。【現在得られている結果】1、「災害への備え」として、抗パーキンソン病薬の準備状況は3日~4週間分程度保持していた。しかし、「災害への備え」としての意識で予備を持つ患者と、「常に2~3日分の予備を持つ」という患者に分かれた。2、外出・外泊時に抗パーキンソン病薬の持参忘れの体験があることが明らかになった。この体験と備え行動との関連は現時点では不明である。3、「抗パーキンソン病薬を中断することの危険性」についての認識は薄かった。「危険性の認識をもっている」と予測していたため、予想外の結果であり見逃せない重要事項である。4、「被災体験による災害への備えの変化」は変化した患者と変化の無い患者が見られた。「家族の災害への備えの意識」による影響が考えられる。5、抗パーキンソン病薬の知識は、「主治医への信頼」「自己管理」「パーキンソン病の症状」「パーキンソン病友の会の参加」による影響が考えられる。平成24年度はインタビュー調査対象者を追加して合計10人程度行い、コードを抽出してカテゴリー化を行い、自記式質問紙調査項目の設定につなげる予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
共同研究者が平成23年8月から病気療養になり、研究が中断したため。
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今後の研究の推進方策 |
病気療養中の共同研究者の代わりを確保し、研究計画を修正して実施する。【平成24年度】インタビュー調査および自記式質問紙調査の実施【平成25年度】パーキンソン病患者会報等による災害への備え教育の実施(研究介入) 第2回自記式質問紙調査の実施 研究結果まとめ・報告書作成
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次年度の研究費の使用計画 |
【平成24年度】インタビュー調査および自記式質問紙調査の実施 400,000円、計算機使用料 500,000円、資料収集 500,000円 投稿用和文英訳 150,000円 【平成25年度】第2回自記式質問紙調査の実施 300,000円 資料収集 100,000円 研究結果まとめ・報告書作成 300,000円
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