研究課題/領域番号 |
23593419
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研究機関 | 畿央大学 |
研究代表者 |
乾 富士男 畿央大学, 健康科学部, 准教授 (80469551)
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研究分担者 |
加藤 憲司 神戸市看護大学, 看護学部, 准教授 (70458404)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2017-03-31
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キーワード | 看護師 / 職場環境 / 生活環境 |
研究実績の概要 |
被験者の独自の募集を断念し,大阪大学大学院医学系研究科附属ツインリサーチセンターの被験者の方々に協力を求めることで調査を行うことにした.今年度にはその第一回目の調査を実施した.1416人(708組)の双生児に郵送調査を行い,職業及び職場環境に関する質問と心身の状況に関する項目を調査した.その結果,451組から回答を得た.しかし,看護師を含む双生児ペアはわずか16組にとどまった.16組は統計学的に十分な検出力ではないので,今後も本研究への参加者を増やす必要がある. そこで,まずは対象者を看護師に限定せずに本研究テーマに関する分析を行うことにした.まず過去の職業や生活状況が現在の精神症状(うつ症状)に与える影響を分析した.さらに,夜勤や変則勤務などの職場環境の心身への影響を現在解析中である.看護師の職場環境を直接証明するためには看護師の協力者が必要であるが,夜勤などの心身への影響を双生児研究法により明らかにすることで,看護師の職場環境および生活環境因子の心身への影響の解明につなげる計画である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究計画は縦断調査であったが,計画当初の研究協力者の募集が予定通りにいかなかったことにより,ベースライン調査の時期が後半にずれたためである.縦断研究であるため,一定期間後に再調査をする必要がある.そこで,計画を修正して調査時期を早めることはせず,やや遅れたまま計画を続行せざるを得ない.
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今後の研究の推進方策 |
1)看護師の研究協力者の募集を引き続き行う.本研究計画では看護師の研究協力者(双生児の一方が看護師)が必要であるが,現在の協力者の中には16組しかいない.そこで,募集のための広報活動にも力を入れていく. 2)2014年のベースライン調査から2年後にフォローアップ調査を実施する. 3)次回の調査までにWebサイトを利用した調査を可能にする.
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次年度使用額が生じた理由 |
研究協力者のリクルートが遅れたため,初年度に構築する予定であったwebサイトのうち,協力者の募集,登録サイトは存在するが,調査用のwebサイトを昨年度まで構築していなかった.すでに行った調査は郵送により行ったが,今後の調査のために本年度には調査用webサイトを構築する予定である.
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次年度使用額の使用計画 |
繰り越し分は計画通り調査用webサイトの構築に使用する.
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