研究課題/領域番号 |
23593421
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研究機関 | 九州看護福祉大学 |
研究代表者 |
福本 久美子 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 教授 (40465787)
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研究分担者 |
増田 容子 活水女子大学, 看護学部, 准教授 (80321298)
中川 武子 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 講師 (20389547)
坂口 里美 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 助教 (50435161)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 高齢者 / ソーシャルキャピタル / 健康 / 地域看護 / ヘルスプロモーション |
研究概要 |
1)目 的:高齢者の健康とソーシャルキャピタルに関する質的情報を得、その情報に関する関係者による分析を行う。研究対象:平成21度調査(60歳~85歳未満の対象者5,000人のうち回収された1,745人)で追跡調査を承認した1,082人のうち、225人を無作為抽出した。そのうち、追跡調査拒否者・施設入所者・死亡者・住所不明者等の96人を除外した追跡調査承諾者129人とした。2)研究方法:訪問調査協力員(全て保健師か看護師のいずれかの資格を有するもの)への調査方法に関する説明会を実施後、訪問調査協力員による訪問面接調査を実施した(訪問調査期間は平成24年2月8日から3月7日)。さらに、介護保険や医療保険等の利用状況を研究協力者の行政から提供してもらい、調査結果とリンクさせる。調査内容は、平成21度調査(健康感、日常生活動作、生活満足感、ソーシャルキャピタル等)に加え、詳細なネットワークの質と量・介護保険等の利用状況等である。3)分析方法:性・年齢区分・地域別(高齢者比率の高低により都市部と農村部に区分)の比較、健康とソーシャルキャピタルとの関連等を分析し、関係者による検討を行う。平成21度調査項目の追跡結果については生存分析・共分散構造分析等を行う。4)結果及び進捗状況性別では男39.5%女60.5%、年齢構成は概ねばらついており、地域別では都市部29.5%農村部70.5%であった。今後、さらなる分析を進める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成23年度は東日本大震災の影響もあり、研究の開始が遅れたため、訪問面接調査は平成24年2月~3月となった。さらに、研究費の減額もあり、研究補助員の雇い上げ等の節約に努めた。その結果、結果の分析が遅れ、現在データの分析を継続中となった。
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今後の研究の推進方策 |
(平成24年度)1)目 的:平成21年度質問紙法による調査結果と2011年度の質的情報結果を住民や関係機関に情報提供及び再分析を行ない、高齢者支援に地域差を生じさせない保健福祉活動のあり方を提言する。2)研究対象:玉名市民、たまな元気会会員。3)研究方法:平成23年度の訪問調査結果の継続分析(健康感とソーシャルキャピタルに関する量的結果は一元配置分散分析等の統計学的分析。追跡結果は生存分析等)、及びその際得られた質的情報を関係者によるデルファイ法による分析を行う。その分析結果を基に住民との検討会や外部研究者を招聘した検討会を実施する。
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次年度の研究費の使用計画 |
・平成23年度の訪問調査結果の継続分析等に伴う研究補助要員の雇い上げ費用・研究フィールドへの啓発資料の作成費用・研究フィールド住民との検討会実施費用・外部研究者を招聘した検討会の実施費用(外部研究者を招聘するため謝金・旅費等)・研究フィールド住民の公衆衛生学会参加費用の一部補助
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