研究課題/領域番号 |
23593424
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
佐藤 和佳子 山形大学, 医学部, 教授 (30272074)
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研究分担者 |
堀江 竜弥 仙台大学, 体育学部, 講師 (70533917) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2016-03-31
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キーワード | 認知症高齢者 / 排泄ケアマネジメントマニュアル / 有効性の検討 / 排尿自覚刺激行動療法 / 排尿習慣化訓練 |
研究実績の概要 |
平成27年度に開発した排泄ケアマネジメントマニュアル(Ver.2)を活用した事例検討を実施した。方法:山形県健康福祉部健康長寿推進課と共同して開発した、「山形県排泄ケアマネジメントマニュアル(Ver.2) ー行動療法を活用した認知症高齢者排泄ケアマネジメントの提案」を実際に活用し、事例検討を試みた。 研究方法:同マニュアルの開発過程、活用方法について熟知している山形県排泄家マナジメント相談員による排尿習慣化訓練による事例検討を行った。 対象事例 87歳男性、アルツハイマー型認知症、 方法: 同マニュアルで開発した包括的アセスメントシートを活用し、対象事例の課題を抽出。認知機能を含む生活機能、排尿量日誌に基づく排尿機能のアセスメントを行った。その結果、蓄尿機能は維持され、機能性尿失禁と考えられた。尿意や尿失禁に対する不快感があることから、排尿習慣化訓練を活用し、失禁がなく排尿できた時に賞賛の言葉がけを行い尿失禁を減らし、自信を持って生活できる事を援助方針とした。 結果:排尿誘導の声掛けを工夫ながら誘導。28日間実施。その結果、日中の尿失禁が改善する結果が得られた。更に、同事例を見本事例の1つとして、山形県健康福祉部健康長寿推進課と合同で、第6期山形県排泄ケアマネジメント相談研修事業を開催し、参加者に対し同マニュアルの普及啓発と事例への活用について検討を行った。具体的成果について、現在分析を継続している。
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備考 |
山形県健康・福祉・子育ての高齢者・認知症ケアのWebサイトに、山形県排泄ケアマネジメントマニュアルVer.1, 山形県排泄ケアマネジメントマニュアルVer.2を公表している。
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