研究概要 |
平成25年5月末にて平成24年6月から1年間の留め置きによる訪問入浴関連体調不良/事故の調査を終了。合わせて5月末に再度調査票を送付して回答を促した。さらに7月末に回答の無かった事業所へ再度回答の催促を行った。11月末に入力作業を終了、12月に集計を行い、平成26年1月に報告書概要版を作成して全ての事業所へ結果を送付して周知した。2月には第50回全国入浴福祉研修会にて約100名の事業所担当者へ結果を説明周知し、研修に役立てた。合わせてホームページにも結果を公表した。(https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxiYXRoaW5nZXBpZGVtaW9sb2d5fGd4OjZkMTY5YmEwNTQ0ZWJiYTA) 【結果の概要】2,330か所のうち、154か所が廃業、転居で回答が得られなかった。これらの事業所を差し引いた2,176か所のうち940か所から回答が得られ、回収率は43.2%だった。A調査票「A.事業所基礎情報調査票」は940件、B調査票「B.問題なく訪問入浴を終了した者」は1,490件、C調査票「C.体調不良・事故発生者」は590件回答があった。入浴可否判断に関するマニュアル:92%整備、訪問入浴に関する研修・訓練等の実施:85%、アクシデントインシデント報告(いわゆるヒヤリ・ハット報告)制度の実施:75%だった。主な体調不良/事故の症状は、発熱:17.4%、呼吸困難・喀痰喀出困難:16.2%、意識障害:11.1%、嘔吐・吐き気:11.0%、外傷:11.0%だった。対照症例と体調不良/事故症例比較では年齢や寝たきり度、意識レベル等背景因子に大きな差はなかった。入浴前バイタルチェックでは体調不良/事故症例でやや酸素飽和度が低めであったものの、他に大きな差はなかった。体調不良/事故症例で水深が浅く、入浴時間が短い傾向にあった。体調不良/事故症例でなんらかの医療処置を受けている割合が高い傾向にあった。体調不良/事故症例で外気温は低い傾向にあった。
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