研究課題/領域番号 |
23593438
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
谷垣 靜子 岡山大学, 保健学研究科, 教授 (80263143)
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研究分担者 |
長江 弘子 千葉大学, 看護学研究科, 教授 (10265770)
乗越 千枝 岡山大学, 保健学研究科, 准教授 (70389500)
岡田 麻里 県立広島大学, 保健福祉学部, 講師 (90534800)
岸田 研作 岡山大学, 社会文化科学研究科, 准教授 (30346407)
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キーワード | 訪問看護管理者 / 労務管理 |
研究概要 |
平成24年度は、訪問看護ステーション管理者の聞き取り内容を分析し、その内容を基に調査票を完成、年度末に全国調査を実施することができた。以下、具体的内容である。 マグネット訪問看護ステーション管理者を対象に聞き取り調査を行い、内容を分析した。聞き取り調査の対象者は、訪問看護管理者経験が6~13年の管理者とした。対象者の平均年齢は54歳であった。分析の結果、マグネット訪問看護ステーション管理者の組織育成として、【看護を問い続ける】【看護実践を磨く】【スタッフの強みをみつける】【スタッフの主体性を育む】【スタッフのライフサイクルを理解する】が抽出された。これらの結果から管理者としての組織管理の方略は、スタッフの育成に力を注ぎ、看護実践の質を高めることであった。このことは顧客の確保、引いては経営安定にも繋がると考えられた。 分析結果を基に調査票を作成した。調査設計の仮説は、【訪問看護ステーションのスタッフは、看護実践の向上が望める職場ほど、働き続ける】【訪問看護ステーションのスタッフは、働きやすい職場ほど働き続ける】である。調査対象は、全国にある訪問看護ステーションの中から無作為に1/3に割り出し、ステーション職員の1名に依頼をした。1名の選出方法は、スタッフ全員の名前のうちアイウエオ順の早い方とした。24年度末までに、配付回収が終え、現在、データを入力中である。 平成25年度は、最終年度である。調査結果を基に、訪問看護ステーション管理者を対象にマグネットを目指した労務管理の研修プログラムを開発し、実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
24年度の計画通り、おおむね順調に進んでいる。聞き取り調査の内容を、科研メンバー会議に諮り、意見交換を行った。その結果は、学会等で発表をし、フロアーとの意見交換も行った。それらの意見を基に、調査票を完成させ、年度末には調査票の配付・回収を終えた。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度は、全国調査データの分析を行い、訪問看護ステーション管理者を対象にマグネット訪問看護ステーションを目指すべく、研修プログラムを開発し、実施する予定である。 調査の結果は、学会・雑誌で発表予定である。研修プログラムについては、前後評価する項目を検討する必要があり、今後の課題である。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度に実施した調査費用が見積価格よりも低価に納まったため生じた助成金を含め、以下のように研究費の使用計画を立てる。 平成25年度は、調査結果のデータ整理のため研究補助費として約20万円、研修プログラム開催にあたり、講師謝礼に10万円(3名)、会議費等に5万円、成果発表として国内外への学会参加費、国内が約20万円、国外が約50万円、その他雑誌投稿料や掲載料などを予定している。
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